专利摘要:
椎間腔を前処理し、椎間板移植片を該椎間腔内に挿入するための装置および方法が開示されている。種々の器具の内、正中線マーカー(1000)、基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド(1060)、フィンドリルガイド(1314)、鑿ガイド(1450)、サイザ(1508)、鋸歯ブローチ(1636)、移植片ディスペンサー(1756)、および移植片挿入工具(1800)が開示されている。これらの工具を用いる方法も開示されている。
公开号:JP2011509745A
申请号:JP2010543152
申请日:2009-01-16
公开日:2011-03-31
发明作者:デュダシク,マイケル・ダブリュー
申请人:スパインコア,インコーポレイテッド;
IPC主号:A61F2-44
专利说明:

[0001] [関連出願の相互参照]
本出願は、2008年1月18に出願された米国仮特許出願第61/011,554号の出願日の利得を主張するものであり、この開示内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。]
[0002] 本出願は、2006年4月7日に出願された米国仮特許出願第60/790,415号、2005年9月27日に出願された米国仮特許出願第60/721,053号、2005年7月21日に出願された米国仮特許出願第60/701,306号、および2005年5月27日に出願された米国仮特許出願第60/685,295号の出願日の利得を主張する「椎間板およびその挿入方法」の表題で2006年5月24日に出願された米国特許出願第11/439,808号に関するものであり、これらの開示内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。]
[0003] 本出願は、「頚部椎間板の置換」の表題で2003年3月6日に出願された米国特許第6,908,484号;「頚部椎間板の置換方法」の表題で2004年2月11日に出願された米国特許第6,994,728号;「頚部椎間板の置換」の表題で2004年2月11日に出願された米国特許出願公開第2004/0176851号;「頚部椎間板の置換」の表題で2004年2月11日に出願された米国特許第6,994,729号;「頚部椎間板の置換」の表題で2004年2月11日に出願された米国特許第6,997,955号;「頚部椎間板の置換」の表題で2004年2月11日に出願された米国特許第6,972,037号;「頚部椎間板の置換」の表題で2004年2月11日に出願された米国特許第6,972,038号;「頚部椎間板の置換方法」の表題で2004年2月11日に出願された米国特許第6,997,954号;「頚部椎間板の置換」の表題で2005年5月9日に出願された米国特許出願公開第2005/0240272号;「頚部椎間板の置換」の表題で2005年5月9日に出願された米国特許出願公開第2005/0240271号;「頚部椎間板の置換」の表題で2005年5月9日に出願された米国特許出願公開第2005/0240270号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2003年10月17日に出願された米国特許第6,896,676号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月18日に出願された米国特許出願公開第2004/0176773号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月18日に出願された米国特許出願公開第2004/0176843号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月18日に出願された米国特許出願公開第2004/0176778号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月18日に出願された米国特許出願公開第2004/0176777号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月18日に出願された米国特許出願公開第2004/0176852号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月18日に出願された米国特許出願公開第2004/0176774号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月18日に出願された米国特許出願公開第2004/0176772号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月18日に出願された米国特許出願公開第2004/0220590号;「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年11月19日に出願された米国特許出願公開第2005/0071013号;および「頚部椎間板の置換装置を移植するのに用いられる器具および方法」の表題で2004年2月19日に出願された米国特許出願公開第2004/0193272号にも関連している。これらの開示内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。]
[0004] 本出願は、「トライアル椎間板伸延スペーサ」の表題で2001年7月16に出願された米国特許第6,607,559号;「トライアル椎間板伸延スペーサ」の表題で2003年5月12に出願された米国特許出願第10/436,039号;「柔軟性ワイヤメッシュ椎体接触要素を有する椎間スペーサ」の表題で2002年4月23日に出願された米国特許出願第10/128,619号;「柔軟性ワイヤメッシュ椎体接触要素を有する椎間スペーサ」の表題で出願された米国特許出願第11/073,987号;「柔軟性ワイヤメッシュ椎体接触要素を有する人工椎間板」の表題で2002年5月7日に出願された米国特許出願第10/140,153号;「椎間腔内の中心に運動の重心をもたらす張力支持人工椎間板」の表題で2002年5月20日に出願された米国特許出願第10/151,280号;「ボール継手を利用する人工椎間板」の表題で2002年6月19日に出願された米国特許出願第10/175,417号;「人工椎間板」の表題で2002年9月26日に出願された米国特許出願第10/256,160号;「中実ボールおよび保持キャップを有する捕捉ボール/ソケット継手を有する人工椎間板」の表題で2002年11月14日に出願された米国特許出願第10/294,983号;「人工椎間板」の表題で2002年11月14日に出願された米国特許出願第10/294,982号;「中実ボールおよび圧縮係止ポストを有する捕捉ボール/ソケット継手を有する人工椎間板」の表題で2002年11月14日に出願された米国特許出願第10/294,981号;「捕捉ボール/ソケットを用いる回転が制限された軸方向圧縮可能な人工椎間板」の表題で2003年8月15日に出願された米国特許出願第10/642,523号;「周方向に埋設されたワイヤメッシュ終板取付け装置を有する人工椎間板」の表題で2003年8月15日に出願された米国特許出願第10/642,522号;「周方向に埋設されたワイヤメッシュ終板取付け装置を有する人工スペーサ装置」の表題で2003年8月15日に出願された米国特許出願第11/073,987号;「整形外科装置と共に用いられる周方向に埋設されたワイヤメッシュ終板取付け装置」の表題で2003年8月15日に出願された米国特許出願第10/642,526号;「保持キャップおよび突起付きの中実ボールを有する捕捉ボール/ソケット継手を用いる回転が制限された人工椎間板」の表題で2002年11月14日に出願された米国特許出願第10/294,984号;「圧縮を有する捕捉ボール/ソケット継手を用いる回転が制限された人工脊椎板」の表題で10/294,985に出願された米国特許出願第10/294,985号;「中実ボール、保持キャップ、および干渉ピンを有する捕捉ボール/ソケット継手を用いる回転が制限された人工椎間板」の表題で2002年11月14日に出願された米国特許出願第10/294,980号;「中実ボール、圧縮係止ポスト、および干渉ピンを有する捕捉ボール/ソケット継手を用いる回転が制限された人工椎間板」の表題で2002年11月14日に出願された米国特許出願第10/294,986号;「人工椎間板」の表題で2002年9月26日に出願された米国特許出願第10/282,356号;「制御可能に分離される遠位端を有する人工椎間板トライアル」の表題で2004年2月23日に出願された米国特許出願第10/784,646号;「人工椎間板を移植するのに用いられる静止トライアルおよび関連する器具および方法」の表題で2002年12月4日に出願された米国特許出願第10/309,585号;「人工椎間板を椎間腔内に適切に着座させる器具」の表題で2004年2月23日に出願された米国特許出願第10/784,637号;および「人工椎間板を移植するのに用いられる平行伸延器および関連する方法」の表題で2004年2月20日に出願された米国特許出願第10/783,153号にも関連している。これらの開示内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。]
[0005] [発明の分野]
本発明は、脊椎関節置換移植片に関し、さらに詳細には、サドル状関節面を有する頚部椎間板移植片および該頚部椎間板移植片を挿入する方法に関する。]
背景技術

[0006] 当業者によく知られているように、人体脊椎の頚骨間に位置する椎間板の構造は、柔軟に変形可能な材料からなる楕円体(核)を囲む周辺の線維状囲い(線維輪)から構成されている。核は、親水性を有する弾性ゴム状の軟骨物質からなっている。この軟骨物質は、骨間の間隙を緩衝し、かつ支持すると共に、2つの椎骨が、椎間板を包囲する他の軟組織や骨構造によって許容される範囲内において、互いに関節運動することを可能にする。種々の形態の運動の経路を確定する付加的な骨構造として、後部関節(脊椎関節)および側方椎間関節(椎体鉤状関節)が挙げられる。靭帯や腱のような軟組織成分も、脊椎分節の運動の全体を拘束している。]
[0007] 外傷性現象、遺伝的現象、および長期にわたる損耗現象は、人体脊椎の核を変質させる一因になる。この重要な椎間板材料が、椎骨の間隙を支持すると共に柔軟性をもたらす水和性の弾性ゴム状材料から、平らな柔軟性のない状態に変質すると、脊椎分節の運動に深刻な影響を及ぼし、(例えば、運動の不安定さをもたらす共に適切な運動範囲を制限し)、疾病を患っている人に著しい苦痛をもたらすことがある。頚椎の変性椎間板疾病を患う患者の苦痛の具体的な原因は、明確には解明されていないが、神経性の原因(神経繊維の圧迫)、および/または過剰な負荷の結果として生じる周囲組織の変質(椎間関節の関節炎)によって、苦痛が生じ得ることが、認知されてきている。]
[0008] 従来から、頚部椎間板の著しい変質に苦しむ患者を担当する外科医が選択する治療は、損傷した椎間板の一部または全てを取除くことである。椎間板材料の十分な部分が取り除かれた場合、または椎骨間の必要な空隙の多くが(著しい沈下によって)失われた場合、椎間間隙を回復する必要がある。]
[0009] しかし、残念ながら、脊椎関節形成術が出現するまで、必要な椎間板高さを維持するのに、外科医に知られている唯一の方法は、脊椎分節を余儀なく固定することであった。固定術は、一般的に、頚椎の前部要素または後部要素に金属板を装着し、脊椎分節の互いに隣接する椎骨間に骨誘導材料(自家移植材料、同種移植材料、または他の多孔性材料)を挿入することによって、達成されることになる。この固定および骨誘導材料の挿入は、骨融合を達成するために利用されてきたもので、年間、数万の苦痛を訴える患者に実施される手術である。]
[0010] しかし、固定または融合された脊椎分節におけるこの可動性の犠牲が、何の影響も伴わないはずがない。従来、患者の周囲の関節部分が、融合された脊椎分節の固定によって正常な運動中に必要とされる付加的な関節運動を調整するだろうと、信じられていた。これは、(1つのみまたは最大でも2つの分節が融合されている場合)、短期的には当てはまるが、これらの隣接する分節に必要とされる関節運動の量が増すことによる影響が、最近、問題になってきている。具体的には、隣接段の骨の変質を患って再治療する患者の頻度が増大していることが、報告されている。]
[0011] この隣接段の骨の変質の増大が、固定した融合に本当に関連するのか、または単に個々の患者の変質し易い体質の問題なのかについては、不明である。しかし、いずれにしても、患者の生活の質の観点から、および患者を度重なる手術に追いやるという観点から、脊椎の長い連鎖を次々に融合することが望ましくないことは、明らかである。]
[0012] 脊椎関節形成術は、この数十年にわたって、理論的に発達し、腰椎になされた多数の初期の試みが有望な結果を示してきたが、脊椎の関節形成術が真に実現可能であると見込まれるようになったのは、ほんの最近のことである。脊椎関節形成術の分野では、いくつかの範疇に分類される装置が用いられている。その内、最も一般的な装置は、(a)健常な核を模倣することが可能な弾性ゴム状材料が充填された柔軟な容器によって特徴付けられる核置換装置、および(b)健常な脊椎分節の運動を模倣し、かつ助長することが意図された機械的な関節構造を収容する剛直な基板を有するように設計された全椎間板置換装置である。]
[0013] これらの解決策のうち、全椎間板置換は、中程度から重度の腰部椎間板変性を患っている患者に対する最も有望な長期的な治療と見なされ始めてきている。頚椎においても、これらの機械的な解決策が治療の選択枝になり得ると考えられている。現在、頚部椎間板変性の兆候を示す患者に対して臨床的に検証されている2つの装置が、知られている。これらの装置の内、第1の装置は、特許文献1に一部が開示されているブライアン(Bryan)椎間板である。このブライアン椎間板は、脊椎内の互いに隣接する椎骨間で核を保持する凹凸状の上側要素と下側要素との間に配置された弾性を有する核体から構成されている。これらの凹凸部材は、互いに隣接する椎体に固定するための骨ネジを受入れる前翼を有するL字状の支持体である。]
[0014] 臨床的に検証されているこれらの装置のうちの第2の装置は、特許文献2に実質的に開示されているブリストル(Bristol)椎間板である。このブリストル椎間板は、2つのL字状要素から構成されている。これらの要素の互いに関連する2つの脚が、互いに向き合って脊椎間に介装されている。他方の2つの脚は、椎間腔の外側に配置されていると共に、ネジ穴を有しており、このネジ孔を通して、これらの要素が対応する椎骨に固定されている。この場合、上側要素が上側椎体に固定され、下側要素が下側椎体に取り付けられることになる。2つのL字状要素の互いに向き合った部分は、下側要素に形成された楕円溝とこの溝に配置された凸状半球構造体とを含む関節面からなっている。]
[0015] 前述の説明から明らかなように、患者に対して臨床的に検証されているこれらの装置のいずれにおいても、回転中心は、椎間腔内の点に位置している。さらに具体的に、ブライアン椎間板の場合、回転中心は、核の中心部、従って、椎間腔の中心に維持されている。ブリストル椎間板は、その細長い溝(その長軸が前後方向に沿っている)の作用によって、椎間腔内の半球の回転中心(上側要素の上端近傍)に常に維持される移動性の回転中心を有している。]
先行技術

[0016] 米国特許第6,001,130号明細書
米国特許第6,113,637号明細書]
発明が解決しようとする課題

[0017] 従って、改良された椎間板、および椎間板を安全かつ効率的に移植するための新規の改良された方法が必要とされている。]
課題を解決するための手段

[0018] ここに開示されているのは、本発明のいくつかの好ましい実施形態による椎間板または移植片、外科器具、および手術である。しかし、これらの移植片、器具、および手術は、いくらか修正されてもよく、および/または全体的または部分的に、他の器具または手術と連携してまたは連携せずに用いられてもよく、いずれの場合も、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本発明は、一連の手術ステップについて説明するが、これらのステップは、本発明の範囲から逸脱することなく、異なる順序でなされてもよく、個別に用いられてもよく、任意の順序のサブグループとして用いられてもよく、または他の方法と関連して用いられてもよい。]
[0019] 本発明のいくつかの好ましい実施形態によれば、椎間板を椎間腔内に挿入する方法は、第1の椎体と、第2の椎体と、第1の椎体と第2の椎体との間の椎間腔と、を有する脊椎分節にアクセスするステップと、第1の椎体に第1のピンを固定すると共に、第2の椎体に第2のピンを固定するステップと、椎間腔を伸延するのに、第1のピンおよび第2のピンを用いるステップと、を含んでいる。本方法は、好ましくは、椎間板を保持する挿入器を準備するステップと、挿入器を第1のピンおよび第2のピンに係合させるステップと、椎間板を椎間腔内に挿入させるために、挿入器の少なくとも一部を椎間腔に向かって前進させるステップであって、第1のピンおよび第2のピンが、挿入器を椎間腔に向かって位置合わせし、かつ案内するステップと、を含んでいる。]
[0020] いくつかの好ましい実施形態では、挿入器は、望ましくは、上側溝および下側溝を有する挿入器ヘッドを備えている。前進ステップ中に、第1のピンが、好ましくは、上側溝と接触し、第2のピンが、好ましくは、下側溝と接触するようになっている。挿入器が椎間腔に向かって前進するとき、第1のピンおよび第2のピンを互いに離れる方向に付勢するために、(好ましくは、挿入器が椎間腔に向かって前進するとき、椎間腔をより十分に開口させるために)、上側溝および下側溝は、互いに向かって内向きのテーパ角度で傾斜していてもよい。いくつかの好ましい実施形態では、挿入器ヘッドは、椎骨と接触するように適合された遠位端と、近位端と、を有し、上側溝および下側溝は、挿入器ヘッドの近位端と遠位端との間で、互いに向かって内向きのテーパ角度で傾斜している。その結果、上側溝および下側溝は、挿入器の近位端の近くにおけるよりも、挿入器の遠位端の近くにおいて互いにより接近することになる。好ましい実施形態では、挿入器ヘッドは、椎間板移植片を固定するための遠位側に延在するアームを備えている。遠位側延在アームの各々は、椎間板移植片に係合可能な内方に延在する突起を備えていてもよい。]
[0021] 本発明の他の好ましい実施形態によれば、椎間板移植片を椎間腔内に挿入する方法は、第1の椎体と、第2の椎体と、第1の椎体と第2の椎体との間の椎間腔と、を有する脊椎分節にアクセスするステップと、第1の椎体に第1のピンを固定すると共に、第2の椎体に第2のピンを固定するステップと、椎間腔を伸延するのに、第1のピンおよび第2のピンを用いるステップと、を含んでいる。本方法は、遠位ヘッドを有する鑿ガイドを第1のピンおよび第2のピンに係合させるステップと、鑿ガイドの遠位ヘッドを椎間腔内に挿入させるために、鑿ガイドを椎間腔に向かって前進させるステップであって、鑿ガイドが椎間腔に向かって前進するとき、第1のピンおよび第2のピンが、鑿ガイドを位置合わせし、かつ案内するステップと、を含んでいてもよい。また、本方法は、1つまたは複数の切断ブレードを有する鑿を鑿ガイドに連結させ、第1の椎体および第2の椎体の1つまたは複数の終板に溝を形成するために、1つまたは複数の切断ブレードを第1の椎体および第2の椎体に向かって前進させるステップを含んでいてもよい。鑿ガイドの遠位ヘッドは、好ましくは、1つまたは複数の鑿ブレードを椎間腔に向かって案内するために、少なくとも1つの溝が形成された上面を有している。遠位ヘッドの下面も、鑿を案内するための少なくとも1つの溝を有していてもよい。]
[0022] また、本方法は、椎間板移植片を保持する挿入器を準備するステップと、第1の椎体および第2の椎体の1つまたは複数の終板に溝を形成した後、鑿ガイドを第1のピンおよび第2のピンから外し、挿入器を第1のピンおよび第2のピンに係合させるステップを含んでいてもよい。椎間板移植片を椎間腔に挿入するために、好ましくは、挿入器が椎間腔に向かって前進され、挿入器が椎間腔に向かって前進するとき、第1のピンおよび第2のピンが挿入器を位置合わせし、かつ案内するようになっていてもよい。]
[0023] 本発明の他の好ましい実施形態によれば、キットは、異なる大きさを有する複数の2部品椎間板移植片と、複数の移植片ディスペンサーであって、各移植片ディスペンサーが、2部品椎間板移植片の1つの2部品をまとめて保持し、これによって、2部品椎間板移植片が単一の移植可能ユニットとして操作可能になる、複数の移植片ディスペンサーと、を備えている。各移植片ディスペンサーは、好ましくは、移植片ディスペンサーによって保持される椎間板移植片の大きさに対応する印を有している。移植片ディスペンサーの印は、移植片ディスペンサーによって保持される椎間板移植片の大きさを示す色コードまたは文字列を含んでいてもよい。]
[0024] 特に好ましい実施形態では、各椎間板移植片は、骨係合面および関節面を備える上部要素と、骨係合面および関節面を備える下部要素と、を有している。移植片ディスペンサーは、望ましくは、上部要素の関節面および下部要素の関節面を互いに接触させて保持するようになっている。]
[0025] 移植片ディスペンサーは、柔軟であってもよい。好ましい実施形態では、移植片ディスペンサーは、椎間板移植片の上部要素に係合する第1のアームと、椎間板移植片の下部要素に係合する第2のアームと、第1のアームおよび第2のアームを相互接続させるための接続要素と、を備えている。接続要素は、好ましくは、椎間板を離脱させる目的で第1のアームおよび第2のアームが互いに離れる方向に移動することを可能とする柔軟性を有している。]
[0026] キットは、複数の挿入器をさらに備え、挿入器は、移植片ディスペンサーに保持されている椎間板移植片と連結するように適合されていてもよく、これによって、椎間板移植片を移植片ディスペンサーから挿入器に移すことが可能になる。各挿入器は、好ましくは、椎間板移植片の対応する1つの大きさに対応する印を有している。挿入器の印は、色コードまたは文字列を含んでいてもよい。椎間板移植片は、好ましくは、単一の移植可能ユニットとして保持されながら、移植片ディスペンサーから挿入器に移行可能である。いくつかの好ましい実施形態では、移植片挿入器は、移植片ディスペンサーによって保持されている椎間板移植片に直接連結するようになっている。]
[0027] 本発明の他の好ましい実施形態では、脊椎分節に切込み線を付けるためのテンプレートは、近位端および遠位端を有するシャフトと、シャフトの遠位端に設けられたテンプレートマーカーと、を備えている。テンプレートマーカーは、好ましくは、十字状構造体を備えている。十字状構造体は、第1の垂直アームと、第1の垂直アームから離れる方に延在している第2の垂直アームであって、第1の垂直アームおよび第2の垂直アームが、第1の軸に沿って互いに一直線に並んで配置されている、第2の垂直アームと、を有している。また、十字状構造体は、好ましくは、第1の横方向アームと、第1の横方向アームから離れる方に延在している第2の横方向アームであって、第1の横方向アームおよび第2の横方向アームが、第2の軸に沿って互いに一直線に並んで配置されており、第1の横方向アームおよび第2の横方向アームのそれぞれの遠位面が、上下椎間体間の椎間板の前面と一致する凹状湾曲面をなしている、第2の横方向アームと、を備えている。]
[0028] テンプレートは、椎間腔に隣接するテンプレートを安定にする目的で自然の椎間板内に挿入される中心ピンまたは横方向アームの遠位端に設けられた複数のピンと、シャフトの遠位端から外方に広がる垂直アームおよび横方向アームと、を備えていてもよい。第1の垂直アームは、望ましくは、第1の椎体の前面に係合する第1の遠位側延在鋲を備えており、第2の垂直アームは、望ましくは、第2の椎体の前面に係合する第2の遠位側延在鋲を備えている。]
[0029] 代替的な実施形態において、本発明は、テンプレートに代わって、またはテンプレートに加えて、正中線マーカーを備えていてもよい。正中線マーカーは、好ましくは、2つの椎骨間の椎間板の正中線を決定するために用いられるものである。正中線マーカーは、第1の垂直方向延長部と、第2の垂直方向延長部と、第1の横方向延長部と、第2の横方向延長部と、を備えた十字形状を有している。正中線マーカーは、好ましくは、先端面および後端面も有している。先端面は、第1の横方向アームと第2の横方向アームとの間に延在している凹曲面を有していてもよい。第1の横方向アームは、好ましくは、そこから突出している第1の有刺スパイクを有しており、第2の横方向アームは、そこから突出している第2の有刺スパイクを有している。正中線マーカーは、その後面から突出しているボタンを備えていてもよく、該ボタンは、連結セグメントを介して正中線マーカーに接続されているとよい。このボタンは、正中線マーカーをハンドルに接続するのを容易にするものである。]
[0030] 本発明のいくつかの好ましい実施形態では、移植片の上部要素および下部要素の各々は、好ましくは該要素の突起の前面と接続する前壁を有している。この前壁は、好ましくは、移植片の過度の挿入および/または移植片の後方移動を防ぐ椎体停止部として機能している。また、前壁は、好ましくは、器具、例えば、制限はされないが、突き具、抽出器具または再位置決め器具に係合する係合可能な特徴部として機能している。いくつかの実施形態における前壁は、湾曲した前方終板面に対して面一に着座する湾曲した後面を有していてもよい。前壁の少なくとも後面は、終板面への持続的な固定を容易にするために、骨誘導材料によって被覆されていてもよい。]
[0031] 本発明のいくつかの好ましい実施形態では、椎間板移植片は、上部要素および下部要素を備えている。各移植部分は、横方向外面を備える突起を有していてもよい。1つまたは複数の横方向外面は、器具、例えば、制限はされないが、挿入器具、抽出器具、または再位置決め器具に係合する垂直方向に延在する深溝、溝、凹部、または同様の特徴部を有していてもよい。好ましくは、この特徴部の表面は、終板骨への持続的な固定を容易にするために、骨誘導材料によって被覆されていてもよい。]
[0032] いくつかの好ましい実施形態では、椎間板移植片または器具は、前述した特徴、以下に開示する特徴、または参照することによってここに含まれる米国特許および/または米国特許出願において検討された特徴のいずれかまたは全てを代替的または付加的に含んでもよい。好ましくは、この好ましい実施形態における椎間板移植片の支持面の構成は、前述した他の支持面の構成、ここに開示する他の支持面の構成、または参照することによってここに含まれる他の支持面の構成と実質的に同様であってもよい。]
[0033] ここに開示されている椎間板移植片の挿入の前に、外科医は、好ましくは、頚椎前方切開および最初の自然椎間板除去(例えば、椎間板切除術(discectomy))を行なうとよい。簡易切開および最初の自然椎間板除去が完了した後、外科医は、ガイド、例えば、基準ピンドリルガイドを導入するとよい。このガイドによって、外科医は、1対の位置合わせピンまたは基準ピン(例えば、カスパー(Caspar)ピン)を、互いに隣接する椎骨内に、好ましくは、それらの椎骨の正中線に沿って、終板縁から所定の垂直高さの箇所に、係留させることが可能である。]
[0034] 本出願は、工具および/または移植片を骨に適切に位置合わせする基準ピンまたは位置合わせピンの使用を開示するものである。ここに示されている基準ピンまたは位置合わせピンは、本発明のいくつかの好ましい実施形態の単なる例示にすぎない。工具および/または移植片を骨に適切に位置合わせするのに、他の基準または位置合わせ工具および技術が用いられてもよく、これらの他の基準または位置合わせ工具および技術も本発明の範囲内に含まれることが意図されている。]
[0035] 基準ピンが適所に配置されると、外科医は、伸延工具、例えば、標準的なカスパー伸延器などを用いることによって、椎間腔に伸延を施し、次いで、椎間板切除および伸延を成し遂げるとよい。いったん椎間腔から異物が除去され、椎間腔が所望の高さに復元されると、外科医は、選択的に、伸延工具を取り出し、ガイド、例えば、バリ取り具またはドリルガイドを基準ピンに沿って前進させ、椎間腔内に進入させることができる。バリ取り具またはドリルガイドは、好ましくは、バリ取り具/ドリルガイドが椎間腔に向かって前進する間、基準ピンに係合するようになっている。従って、基準ピンは、椎間腔に対するバリ取り具/ドリルガイドの適切な位置合わせをもたらすように機能することになる。いくつかの好ましい実施形態では、バリ取り具/ドリルガイドは、椎間腔内に嵌合する遠位ヘッドを備えている。好ましくは、バリ取り具/ドリルガイドによって、外科医は、バリ取りビットまたはドリルビットを、ドリルガイドおよびバリ取り具の4つの孔またはドリル案内溝またはドリル案内孔の各々を通して、終板の所定位置に導くことが可能である。以下にさらに詳細に説明するように、案内溝は、椎間板の突起に対する突起用溝を形成するのに、用いられるものである。]
[0036] 本発明のいくつかの好ましい実施形態では、終板に突起用溝を切り込むために、鑿ガイドが用いられるとよい。鑿ガイドは、好ましくは、椎間腔内に挿入可能な遠位ヘッドを備えている。遠位ヘッドは、好ましくは、突起用溝を切り込む鑿をガイドするために、遠位ヘッドの上下面に形成された溝を有している。鑿ガイドは、好ましくは、基準ピンの周囲に沿って摺動する位置合わせ開口を有している。基準ピンは、好ましくは、鑿ガイドを位置合わせし、椎間腔内に案内するものである。従って、鑿は、突起用溝を切り込むために、鑿ガイドの両側に沿って前進することになる。本発明のいくつかの好ましい実施形態では、第1の鑿対(例えば、粗加工鑿)が、溝を切り込むために、鑿ガイドの両側に沿って前進するようになっている。好ましくは、第1の鑿対は、略1mm幅の溝を切り込むようになっている。第2の大型鑿対(例えば、仕上げ鑿)を用いて、突起用溝を、好ましくは、約2mmに広げることが可能である。本発明の他の好ましい実施形態では、第1の鑿対は、略1mm幅および1.5mm高さを有しており、第2の鑿対(例えば、仕上げ鑿)は、1.5mm幅および2.5mm高さを有している。]
[0037] 突起用溝が切り込まれた時点で、移植片が、移植工具(例えば、挿入工具の遠位チップ)に取り付けられ、椎間腔内に挿入されるとよい。挿入工具は、好ましくは、上下ガイド用長孔または開口を備えている。これらのガイド用長孔によって、挿入工具は、基準ピンの周囲に沿って摺動することが可能になっている。好ましくは、移植片の容易な挿入を確実にする目的で、椎間腔を(移植片の高さよりも略2mm広くなるように)伸延するために、ガイド用長孔は、傾斜されている。他の好ましい実施形態では、挿入中に、必要に応じて、椎間腔を伸延するために、基準ピンが伸延工具に係合されてもよい。この付加的な伸延によって、過度の打撃を加えることなく、装置を容易に挿入することが確実になる。]
[0038] 椎間板移植片が椎間腔内に挿入された時点で、突き工具を用いて、椎間板の各部品の互いに対する最終位置および/または椎骨に対する最終位置を調整してもよい。外科医が術中に装置を取り出すことを望む場合、または、修正する場合、装置の近位特徴部(例えば、前壁)を器具(例えば、抽出器具)に係合させ、装置を椎間腔から引き出してもよい。]
[0039] 他の好ましい手術では、簡易切開および初期の椎間板除去の後、外科医は、基準ピンの対を配置するために、ガイド、例えば、外科医が案内孔を上下椎体に(好ましくは、互いに平行に)穿孔することを可能にする基準ピンドリルガイドを導入してもよい。基準ピンが予め穿孔された孔内に互いに平行に配置され、次いで、互いに隣接する椎骨内に、好ましくは、骨の正中線に沿って、終板から所定の距離の箇所にねじ込まれることを確実にするために、第2のガイド、例えば、スリーブまたは基準ピンねじ回しガイドが用いられてもよい。]
[0040] 基準ピンが適所に配置されると、外科医は、例えば、伸延工具によって、椎間腔への伸延を施し、次いで、椎間板切除および伸延を成し遂げるとよい。外科医は、好ましくは、移植片の最終的な配置を阻害することがあるどのような前方骨棘または後方骨棘も除去すべきである。]
[0041] 本発明の特徴、方法、および機能性、例えば、制限はされないが、1つの工具(またはその部品)を1つまたは複数の工具(またはその部品)または移植片(またはその部品)に係合させるか、またはその逆に係合させる特徴、方法、および機能性;患者の生体構造に対して処置、回避、処理、または係合を行なう特徴、方法、および機能性;1つまたは複数の工具を生体構造または非生体構造の基準点と位置合わせする特徴、方法、および機能性;および工具および移植片を互いに対しておよび/または治療腔に対して位置合わせする特徴、方法、および機能性は、図面を参照して記載されている具体的な実施形態の構造および方法において実施され、達成されたものに制限されるべきではなく、むしろ、図面を参照して記載されている具体的な実施形態は、本発明のいくつかの特徴、方法、および機能性を達成することができる構造および方法の単なる例示にすぎないことに留意されたい。]
[0042] 本発明の一態様は、2つの椎骨間の椎間腔の正中線を決定するためのアセンブリを含んでいる。この態様の一実施形態によれば、アセンブリは、外側シャフトおよび外側シャフト内に配置されたプランジャーを有するハンドルを備えている。プランジャーは、一端に形成された開口を備えている。アセンブリは、好ましくは、十字状構造体を備える正中線マーカーも備えている。正中線マーカーは、第1の方向に延在している第1の有棘スパイクを有する第1の横方向延長部と、前記第1の横方向延長部から離れる方に延在している第2の横方向延長部であって、第1の横方向延長部および第2の横方向延長部は、第1の軸に沿って互いに真っ直ぐに並んでおり、第2の横方向延長部は、第1の方向に延在している第2の有棘スパイクを備えている、第2の横方向延長部と、第1の垂直方向延長部と、前記第1の垂直方向延長部から離れる方に延在している第2の垂直方向延長部であって、第1の垂直延長部および第2の垂直方向延長部は、第2の軸に沿って互いに真っ直ぐに並んでいる、第2の垂直方向延長部と、第1の方向と反対側の第2の方向に延在しているボタンであって、プランジャーに形成された開口内に配置されるようになっている、ボタンと、を備えている。]
[0043] この態様の他の実施形態によれば、第1の横方向延長部および第2の横方向延長部は、上下椎体間の椎間板の前面に適合する凹曲面を形成していてもよい。第1の垂直方向延長部は、第1の凹部を備えていてもよく、第2の垂直方向延長部は、第2の凹部を備えていてもよく、第1の凹部および第2の凹部は、2つの椎骨に印を付けるための位置合わせ特徴部をもたらすようになっていてもよい。プランジャーは、外側シャフトに対して移動可能になっていてもよい。プランジャーは、正中線マーカーがハンドルから取外し可能になる第1の位置と、正中線マーカーがハンドルに固定される第2の位置と、の間で移動可能になっていてもよい。プランジャーは、これに制限されないが、バネの介装によって、第2の位置に付勢されていてもよい。正中線マーカーは、ハンドルに対して軸方向に固定されていてもよい。外側シャフトは、少なくとも1つの長孔を有していてもよく、プランジャーは、少なくとも1つの長孔内に配置された少なくとも1つのピンを備えていてもよい。外側シャフトは、位置合わせ特徴部を備えていてもよい。第1の垂直方向延長部は、第1の凹部を備えていてもよく、第2の垂直方向延長部は、第2の凹部を備えていてもよく、第1の凹部および第2の凹部は、位置合わせ特徴部に位置合わせされ、2つの椎骨に印を付けるための位置合わせ特徴部をもたらすようになっていてもよい。]
[0044] 本発明の他の態様は、椎間板によって分離された互いに隣接する第1の椎体および第2の椎体に印を付けるための方法を含んでいる。この態様の一実施形態によれば、本方法は、 第1の有棘スパイクを有する第1の横方向延長部と、第2の有棘スパイクを有する第2の横方向延長部と、第1の凹部を備える第1の垂直方向延長部と、第2の凹部を備える第2の垂直方向延長部と、を備えている正中線マーカーを準備するステップと、第1の凹部が第1の椎体と真っ直ぐに並び、第2の凹部が第2の椎体と真っ直ぐに並ぶように、第1の有棘スパイクおよび第2の有棘スパイクを椎間板内に挿入するステップと、第1の凹部を用いて、第1の椎体に印を付け、第2の凹部を用いて、第2の椎体に印を付けるステップと、を含んでいる。]
[0045] この態様の他の実施形態によれば、第1の横方向延長部および第2の横方向延長部は、第1の軸に沿って互いに真っ直ぐに並べられてもよく、第1の垂直方向延長部および第2の垂直方向延長部は、第2の軸に沿って互いに真っ直ぐに並べられてもよい。挿入ステップは、第1の横方向延長部および第2の横方向延長部に形成された凹曲面を前記椎間板に隣接して配置することを含んでいてもよい。本方法は、外側シャフトおよび外側シャフト内に配置されたプランジャーを有するハンドルに、正中線マーカーを取り付けるステップをさらに含んでいてもよい。取付けステップは、プランジャー内に形成された開口内に正中線マーカー上に形成されたボタンを配置することを含んでいてもよい。取付けステップは、プランジャーを外側シャフトに対して、ボタンを開口内に配置させることを可能にする第1の位置に移動させることを含んでいてもよい。取付けステップは、プランジャーを外側シャフトに対して第1の位置に移動させることを含んでいてもよい。この場合、第1の位置は、ボタンを開口内に配置させることを可能にさせる位置である。取付けステップは、プランジャーを外側シャフトに対して第2の位置に移動させることを含んでいてもよい。この場合、第2の位置は、正中線マーカーをハンドルに対して固定することを可能にさせる位置である。取付けステップは、第1の凹部および第2の凹部をハンドルの位置合わせ特徴部に位置合わせすることを含んでいてもよい。挿入ステップは、位置合わせ特徴部を第1の椎体および第2の椎体と真っ直ぐに並べることを含んでいてもよい。]
[0046] 本発明の他の態様は、椎間腔によって分離された互いに隣接する第1の椎体および第2の椎体を前処理するのに用いられる基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイドを含んでいる。この態様の一実施形態では、基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイドは、ハンドルと、ハンドルに接続されたシャフトと、シャフトに接続されたヘッドと、を備えている。ヘッドは、椎間板内に挿入されることが可能な先細になったノーズ部であって、上面および下面を備えている、先細になったノーズ部と、先細になったノーズ部の第1の側に配置されており、上面の上方および下面の下方に延在している第1の椎体停止部と、先細になったノーズ部の第2の側に配置されており、上面の上方および下面の下方に延在している第2の椎体停止部と、第1の開口を備える第1の保護シースと、第2の開口を備える第2の保護シースと、を備えているとよい。先細になったノーズ部が椎間腔内に挿入されると、好ましくは、第1の保護シースおよび第2の保護シースは、基準ピン孔が第1の椎体および第2の椎体に形成されることを可能にし、基準ピンが第1の椎体および第2の椎体に配置されることを可能にするようになっている。]
[0047] この態様の他の実施形態では、シャフトは、ハンドルをヘッドと一直線に並んで配置させないために、エルボを備えていてもよい。エルボは、150°の角度をなしていてもよい。第1の椎体停止部および第2の椎体停止部は、上面から上方に少なくとも2mm延在していてもよく、下面から下方に少なくとも2mm延在していてもよい。第1の椎体停止部および第2の椎体停止部は、第1の椎体および第2の椎体に適合する少なくとも1つの凹面を形成していてもよい。先細になったノーズ部は、互いに平行に形成された第1の表面および第2の表面と、互いに非平行に形成された第3の表面および第4の表面と、を備えていてもよい。段付きドリルが、第1の保護シースまたは第2の保護シース内に挿入されるようになっていてもよい。第1の保護シースは、第1の長孔を備えていてもよく、第2の保護シースは、第2の長孔を備えていてもよい。]
[0048] 本発明のさらに他の態様は、椎間板移植片の上側要素および下側要素を保持するための移植片ディスペンサーである。この態様の一実施形態では、ディスペンサーは、椎間板移植片の上側要素に係合する上アームと、椎間板移植片の下側要素に係合する下アームと、上アームおよび下アームを接続している中心支持体であって、上アームおよび下アームが互いに対して曲がることを可能にさせるようになっている、中心支持体と、上アームおよび下アームが互いに向かって移動することを阻止するために、上アームと下アームとの間に挿入されるようになっているクリップと、を備えている。]
[0049] この態様の他の実施形態では、上アームおよび下アームは、椎間板移植片の上側要素および下側要素のそれぞれの歯を受け入れるための横方向ノッチを備えていてもよい。上アームは、長孔および第1のノッチを備えていてもよく、下アームは、第2のノッチを備えていてもよい。クリップは、上端および下端を有する本体を備えていてもよく、上端は、第1のノッチ内に配置されるようになっており、下端は、第2のノッチ内に配置されるようになっていてもよい。クリップは、本体から延在している突起を備えていてもよく、該突起は、上アームの長孔内に配置されるようになっていてもよい。]
[0050] 本発明のさらに他の態様は、椎間板移植片を挿入するための挿入工具である。この態様の一実施形態では、挿入工具は、第1の長孔を有する挿入器本体と、挿入体本体に一体に形成された挿入器ヘッドと、を備えている。挿入器ヘッドは、第2の長孔と、第1の突起が延在している第1の内面および第1の椎体停止部を備える第1のアームであって、第1の突起は、椎間板移植片の第1の凹部に係合するように構成されている、第1のアームと、第2の突起が延在している第2の内面および第2の椎体停止部を備える第2のアームであって、第2の突起は、椎間板移植片の第2の凹部に係合するように構成されている、第2のアームと、上側位置合わせ溝と、下側位置合わせ溝と、を備えている。第1の長孔および第2の長孔は、第1の連続的な長孔を形成している。]
[0051] この態様の他の実施形態では、挿入工具は、第3のアームおよび第4のアームをさらに備えていてもよい。第3のアームは、椎間板移植片の第3の凹部に係合するように構成された第3の突起を備えていてもよく、第4のアームは、椎間板移植片の第4の凹部に係合するように構成された第4の突起を備えていてもよい。挿入器本体は、第3の長孔を備えていてもよく、挿入器ヘッドは、第4の長孔を備えていてもよい。第3の長孔および第4の長孔は、第2の連続的な長孔を形成している。第1のアームおよび第2のアームは、互いに対して移動することができるようになっていてもよく、第3のアームおよび第4のアームは、互いに移動することができるようになっていてもよい。第1の連続的な長孔は、第1の開口に連通していてもよく、第2の連続的な長孔は、第2の開口に連通していてもよい。第1の位置合わせ溝および前記第2の位置合わせ溝は、互いに対してテーパが付されていてもよい。挿入工具は、挿入工具ハンドルをさらに備えていてもよく、挿入工具ハンドルは、挿入工具ハンドルを貫通しているプランジャーロッドを備えていてもよく、プランジャーロッドは、プランジャーロッドを挿入工具ハンドル内において移動させるための接触面を有するノブを備えていてもよい。]
[0052] 以下、本発明のこれらおよび他の好ましい実施形態について、さらに詳細に説明する。]
図面の簡単な説明

[0053] 本発明のいくつかの好ましい実施形態による椎間板移植片の斜視図である。
図1に示されている椎間板移植片の上部要素を示す図である。
図1に示されている椎間板移植片の下部要素を示す図である。
図1に示されている椎間板移植片の他の図である。
図1に示されている椎間板移植片の上部要素および下部要素の斜視図である。
図1に示されている椎間板移植片の前端図である。
図1に示されている椎間板移植片の側面図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態によるテンプレートを示す図である。
本発明の他の好ましい実施形態によるテンプレートマーカーを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態によるテンプレートハンドルに取り付けられた図8Aのテンプレートマーカーを示す図である。
図9A,9Bに示されているテンプレートマーカーおよびテンプレートハンドルを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による基準ピンドリルガイドを示す図である。
図11A−11Dに示されている基準ピンドリルガイドと共に用いられるドリルビットを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による椎間腔内に挿入されている図11A−11Dの基準ピンドリルガイドを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による基準ピン挿入ガイドを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による基準ピンを示す図である。
本発明の他の好ましい実施形態による基準ピンを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による基準ピンネジ回しを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による図14A−14Cの基準ピン挿入ガイドと共に用いられるスリーブを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による伸延器を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態によるドリルガイドを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による鑿ガイドを示す図である。
図21A−21Dの鑿ガイドと協働で用いられる鑿を示す図である。
図21A−21Dの鑿ガイドに連結された図22A−22Dの鑿を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による木槌を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態によるサイザを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態によるサイザハンドルに連結された図25A−25Dのサイザを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態によるトライアルを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による移植片ディスペンサーを示す図である。
図1に示されている椎間板移植片に連結された図28A−28Fの移植片ディスペンサーを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による椎間板を椎間腔内に挿入するための挿入器ヘッドを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による図30Aの挿入器ヘッドを示す図および挿入器ハンドルの分解図である。
組み込まれた図31の挿入器ヘッドおよび挿入器ハンドルを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による移植片ディスペンサーから挿入器ヘッドに移される椎間板移植片を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による挿入器ヘッドに連結された椎間板移植片を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による挿入器ヘッドの遠位端から外された椎間板移植片を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による突き具を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による抽出器を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による椎間板移植片を挿入する方法を示す図である。
図72に示される椎間板移植片の側面図である。
図73に示される椎間板の前端図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態のよる正中線マーカーを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による図76A−76Eに示されている正中線マーカー用の正中線マーカーハンドルを示す図である。
図77Eに示されている正中線マーカーハンドルの遠位端を示す図である。
図78Aに示されている正中線マーカーハンドルの遠位端から伸長可能なU字状捕捉要素を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による基準ピン挿入ガイドを示す図である。
図79A−79Dに示されている基準ピン挿入ガイドと共に用いられる段付きドリルを示す図である。
図79A−79Dの基準ピン挿入ガイドに連結された図80A,80Bの段付きドリルを示す図である。
基準ピンおよび基準ピンを前進させるためのネジ回しが連結された図79A−79Dの基準ピン挿入ガイドを示す図である。
本発明の他の好ましい実施形態による段付きドリルを示す図である。
本発明の他の好ましい実施形態による基準ピンドリルガイドを示す図である。
図84A,84Bの基準ピンドリルガイドに連結された図83の段付きドリルを示す図である。
図84A,85Bに示されている基準ピンドリルガイドを用いて、椎骨に基準ピン開口を形成する方法を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態によるフィンドリルガイドを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による鑿ガイドを示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による図88A−88Dの鑿ガイドに連結された2つの鑿を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による互いに向き合った椎骨間の椎間腔を前処理するためのサイザを示す図である。
挿入ハンドルの遠位端に固定された図90A−90Dのサイザを示す図である。
図91A−91Cに示されている挿入ハンドルの遠位端に固定された図90A−90Dのサイザの斜視図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による椎間腔を前処理するに用いられる鋸歯ブローチを示す図である。
本発明の他の好ましい実施形態による移植片ディスペンサーを示す図である。
図94A−94Fに示されている移植片ディスペンサーと共に用いられるクリップを示す図である。
図95A−95Cのクリップが連結されている図94A−94Fの移植片ディスペンサーによって固定された椎間板を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による挿入器ヘッドを備える挿入器本体を示す図である。
図97Aに示されている挿入器ヘッドの線97D−97Dに沿った断面図である。
図97Bに示されている挿入器ヘッドの遠位端の部分図である。
図97Cに示されている挿入器ヘッドの遠位端の部分図である。
図97A−97Cに示されている挿入器ヘッドの斜視図である。
図98A,98Bの挿入器ヘッドに固定された図96A−96Eに示されている移植片ディスペンサーおよび椎間板を示す図である。
挿入器ヘッドの遠位端に固定された後の椎間板を示す図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態による前進するプランジャーによって挿入器ヘッドの遠位端から離脱した後の椎間板を示す図である。] 図1 図11A 図14A 図21A 図22A 図25A 図28A 図30A 図31 図72
発明を実施するための最良の形態

[0054] 図1を参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、椎間板移植片100は、上部要素102および下部要素104を備えている。以下にさらに詳細に説明するように、上部要素102および下部要素104は、互いに係合する互いに向き合った関節面を有している。この椎間板移植片は、互いに隣接する椎骨間の椎間腔内に挿入されるように適合されている。] 図1
[0055] 図2A〜2Hを参照すると、上部要素102は、突起108A,108Bを有する第1の骨係合面106と、第2の関節面110と、を備えている。図2C,2Dを参照すると、上部要素は、後端112および前端114を有している。図2A,2Cに示されているように、2つの突起108は、上部要素の前端114に沿って延在している前壁116によって、相互接続されている。前壁は、好ましくは、椎間板移植片の過度の挿入および/または移植片の後方移動を防ぐ椎体停止部として機能している。上部要素102の前壁は、好ましくは、器具、例えば、制限はされないが、突き具、および抽出器具または再位置決め器具などに係合する係合面をなしている。いくつかの好ましい実施形態では、前壁は、椎体の湾曲した前面に対して面一に着座するように適合された湾曲した後面を有しているとよい。いくつかの好ましい実施形態では、前壁の1つまたは複数の表面は、終板表面への持続的な固定を容易にするために、骨誘導材料によって被覆されているとよい。] 図2A 図2B 図2C 図2D 図2E 図2F 図2G 図2H
[0056] 図2E,2Hを参照すると、関節面110は、好ましくは、上部要素102の側部118,120間に延在する凸状湾曲部を画定している。図2F,2Gを参照すると、関節面110は、上部要素102の後端112と前端114との間に延在する凹状湾曲部または凹曲面も画定している。いくつかの好ましい実施形態では、関節面110は、トロイダル鞍状面を画定している。] 図2E 図2F
[0057] 図2Cを参照すると、各突起108は、好ましくは、その外面に形成された係合特徴部または係合凹部121を有している。いくつかの好ましい実施形態では、凹部121は、垂直方向に延在している。他の好ましい実施形態では、これらの突起は、少なくとも部分的にまたは完全にこれらの突起を貫通する1つまたは複数の孔を有しているとよい。これらの孔は、骨成長誘起材料によって充填されていてもよいし、または充填されるように適合されていてもよい。以下にさらに詳細に説明するように、凹部121は、上部要素を器具に係合させるのを容易にし、特に好ましくは、椎間板挿入操作中における上部要素102の固定および取扱いを容易にするものである。2つの突起108における凹部121は、好ましくは、互いに一列に並んで配置されている。換言すると、凹部121は、好ましくは、上部要素102の後端112と前端114との間において等距離に配置されている。] 図2C
[0058] 図2A,2C,2Fに示されているように、各突起108は、好ましくは、(例えば、上部要素102の後端112に近い側に低点を有すると共に、上部要素102の前端114に近い側に高点を有する)傾斜面124を有する歯122を備えている。これらの歯122の傾斜面124によって、上部要素102の後端112の挿入が容易になる。図2Fを参照すると、歯122の傾斜面124は、移植片を矢印D1によって示されている方向に挿入するのを容易にするものである。歯122の垂直面126は、移植片が矢印D2によって示される方向に外れるのを阻止または防止するものである。] 図2A 図2F
[0059] 図2Hを参照すると、突起108の歯122は、好ましくは、横方向傾斜面126も備えている。この横方向傾斜面126は、上部要素102の軸A1に近い頂点から上部要素102の側部118,120に向かって下方に傾斜している。従って、傾斜面126は、軸A1から離れる方に傾斜している。] 図2H
[0060] 図3A〜3Hを参照すると、椎間板移植片は、好ましくは、第1の骨係合面128および第2の関節面130を有する下部要素104を備えている。第2の関節面130は、上部要素102の関節面110(図2A)に係合するようになっている。下部要素104は、後端132、前端134、および側部136,138を備えている。図3A,3Cを参照すると、第1の骨係合面128は、第1の突起140Aおよび第2の突起140Bを備えている。各突起は、好ましくは、その外面に形成された係合特徴部または係合凹部142を有している。いくつかの好ましい実施形態では、凹部142は、垂直方向に延在している。他の好ましい実施形態では、これらの突起は、少なくとも部分的にまたは完全にこれらの突起を貫通する1つまたは複数の孔を有しているとよい。これらの孔は、骨成長誘起材料によって充填されていてもよいし、または充填されるように適合されていてもよい。以下にさらに詳細に説明するように、凹部142は、下部要素を器具に係合させるのを容易にし、特に好ましくは、椎間板挿入操作中における下部要素104の固定および取扱いを容易にするものである。2つの突起140A,140Bにおけるこれらの凹部142は、好ましくは、互いに一列に並んで配置されている。換言すると、凹部142は、下部要素104の後端132と前端134との間において等距離に配置されている。図3F,3Gを参照すると、各突起140A,140Bは、好ましくは、傾斜面146を有する歯144も備えている。これらの傾斜面146は、下部要素104の後端132に近い側に低点を有すると共に、下部要素104の前端134に近い側に高点を有している。前述の上部要素102の歯の傾斜面と同じように、歯144の傾斜面146は、下部要素104が矢印D3によって示される方向に挿入されるのを容易にするものである。歯144の垂直面147は、移植片が矢印D4によって示される方向において外れるのを阻止または防止するものである(図3F)。] 図2A 図3A 図3B 図3C 図3D 図3E 図3F 図3G 図3H
[0061] 図3E,3Hを参照すると、歯144は、好ましくは、軸A2に向かって下方に傾斜している横方向傾斜面148も備えている(図3H)。さらに具体的には、これらの横方向傾斜面は、側部136,138に近い側に頂点または高点を有すると共に、軸A2に近い側に低点を有している。] 図3E 図3H
[0062] 図3A,3Cを参照すると、下部要素108は、突起140A,140B間に延在している前壁150も備えている。この前壁は、好ましくは、椎間板の過度の挿入および/または移植片の後方移動を防止するする脊体停止部として機能している。前壁は、好ましくは、器具、例えば、制限はされないが、突き具、および抽出器具または再位置決め器具に係合する係合面をなしている。いくつかの好ましい実施形態では、前壁は、椎体の湾曲した前面に対して面一に着座するように適合された湾曲した後面を有しているとよい。いくつかの好ましい実施形態では、前壁の1つまたは複数の表面は、終板表面への持続的な固定を容易にするために、骨誘導材料によって被覆されているとよい。] 図3A
[0063] 図3F,3Gを参照すると、関節面130は、好ましくは、下部要素104の後端132と前端134との間に延在する凸状湾曲部または凸曲面を画定している。図3E,3Hを参照すると、関節面130は、好ましくは、下部要素104の側部136,138間に延在する凹状湾曲部または凹面を画定している。以下にさらに詳細に説明するように、関節面130は、好ましくは、上部要素102の関節面(図2G)に係合するトロイダル鞍状面を画定している。] 図2G 図3E 図3F
[0064] 図4A,4Bは、図2Aの上部要素102が図3Aの下部要素104に連結された状態を示している。図4Bを参照すると、好ましくは、上部要素102および下部要素104は、それぞれ、突起間に延在している前壁116,150を有している。好ましくは、前壁116,150は、それぞれ、上部要素および下部要素の前端114,134に沿って延在している。] 図2A 図3A 図4A 図4B
[0065] 図4Dは、後端112、前端114、および側部118,120を備えている上部要素102を示している。上部要素102は、第1の骨係合面106および突起108A,108Bを備えている。突起108A,108Bは、それらの外面に形成された凹部121を有している。上部要素102は、突起108A,108B間に延在している前壁116を備えている。] 図4D
[0066] 図4Cを参照すると、下部要素104は、後端132、前端134、および側部136,138を有している。下部要素104は、骨係合面128および突起140A,140Bを備えている。突起140A,140Bは、それらの外面に形成された凹部142を備えている。下部要素104は、突起140A,140B間に延在している前壁150も備えている。] 図4C
[0067] 図4E,4Hを参照すると、上部要素102および下部要素104の向き合った関節面は、互いに係合するように適合されている。上部要素102の歯122は、その後端112に向かって下方に傾斜している。同様に、下部要素104の歯144は、その後端132に向かって下方に傾斜している。] 図4E
[0068] 図4F,4Gを参照すると、上部要素102の歯122は、側部118,120に向かって下方に傾斜している横方向傾斜面126を有している。逆に、下部要素104の歯144は、軸A3に向かって内方に傾斜している横方向傾斜面148を備えている(図4F)。その結果、上部要素102の歯122の横方向傾斜面126は、下部要素104の歯144の横方向傾斜面148と異なる方向に傾斜している。従って、上部要素102の歯122の頂点は、下部要素104の歯144の頂点よりも軸A3に近くなっている。2つの移植片を2つの繋がっている椎間腔内に重ねると、これらの2つの移植片の歯の頂点が一直線状に並ぶことによって、移植片間において椎骨の亀裂が生じることが観察されている。本発明は、上部要素102の歯の頂点を下部要素104の歯の頂点からずらすことによって、この亀裂の問題を回避するように図っている。本発明は、どのような特定の作用理論によっても制限されないが、互いにずれた頂点を有する歯を設けることによって、2つ以上の椎間板移植片を、2つ以上の繋がっている椎間腔内に、これらの椎間腔間における椎体の亀裂の可能性を最小限に抑えながら、挿入することが可能になることは、疑う余地のないことである。] 図4F
[0069] 図5を参照すると、椎間腔内への挿入前に、上部要素102の関節面110が下部要素104の関節面130と向き合わされる。好ましい実施形態では、上部要素102の関節面110は、近位端と前端との間に延在している凹面および上部要素102の側部間に延在している凸面を備えるトロイダル鞍状面を画定している。下部要素104の関節面130も、後端と前端との間に延在する凸面および下部要素104の側部間に延在している凹面を有するトロイダル鞍状面を備えている。] 図5
[0070] 上記の関節面は、本発明の譲渡人に譲渡された米国特許第6,997,955号明細書に開示されている関節面と同様であってもよい。本発明のいくつかの好ましい実施形態では、上部要素102の長手方向における内向きの関節面は、一定半径の鞍状関節面を形成している。さらに詳細には、この鞍状面は、凸状円弧と直交する方向においてその凸状円弧に沿って緩慢に湾曲している凹状円弧によって、画定されている。この関節面は、凹状円弧を形成する1つの断面と、(該断面と直交して)凸状円弧を形成する他の断面と、を有している。凹状円弧は、1つの平面と直交する軸を中心とする一定の曲率半径を有している。凸状円弧は、他の平面と直交する軸を中心とする一定の曲率半径を有している。]
[0071] 好ましい実施形態では、凹状円弧は、前後面と直交する軸を中心とする一定の曲率半径Aを有しており、凸状円弧は、横面と直交する軸を中心とする一定の曲率半径Bを有している。好ましくは、曲率半径Aは、曲率半径Bよりも小さくなっている。]
[0072] 下部要素104の長手方向における外向きの関節面も、好ましくは、一定半径の鞍状関節面を形成している。さらに詳細には、この鞍状面は、凹状円弧と直交する方向においてその凹状円弧に沿って緩慢に湾曲している凸状円弧によって画定されている。この関節面は、凸状円弧を形成する1つの断面と、(該断面と直交して)凹状円弧を形成する他の断面と、を有している。凸状円弧は、1つの平面と直交する軸を中心とする一定の曲率半径を有している。凹状円弧は、他の平面と直交する軸を中心とする一定の曲率半径を有している。]
[0073] 好ましい実施形態では、凸状円弧は、前後面と直交する軸を中心とする一定の曲率半径Cを有しており、凹状円弧は、横面と直交する軸を中心とする一定の曲率半径Dを有している。好ましくは、曲率半径Cは、曲率半径Dよりも小さくなっている。]
[0074] これらの一定半径の鞍状関節面は、互いに入れ子にされ、かつ互いに関節運動することが可能になっており、これによって、互いに隣接する椎骨(これらの椎骨に対して、上部要素および下部要素が、椎間腔内に配置される)が屈曲、伸張、および横曲げの関節運動を行えるように、構成され、かつ寸法決めされている。さらに具体的には、本発明の椎間板は、椎体接触面が互いに反対方向を向き、凹状円弧が凸状円弧を収容するように向き合った関節面が互いに入れ子にされるように、上部要素および下部要素を配置することによって、組み立てられている。]
[0075] 従って、上部要素および下部要素の相対的な運動によって、互いに隣接する椎骨の相対的な運動が可能になる。屈曲および伸張の場合、上部要素102の凹状円弧が、下部要素104の凸状円弧に乗って、関節面の下方の回転中心を中心として運動するようになっている。横曲げの場合、下部要素104の凹状円弧が、上部要素102の凸状円弧に乗って、関節面の上方の回転中心を中心として運動するようになっている。これらの関節運動中、上部要素および下部要素は、一定の相対的な伸延位置に維持されている。すなわち、上部要素および下部要素は、互いに反対方向には移動することがない(例えば、軸方向(例えば、脊椎の長軸に沿った方向)において互いに反対方向には移動することがない)。従って、いくつかの好ましい実施形態では、本発明は、以下の1対の関節面、すなわち、1つの運動モード(例えば、横曲げ)では、それらの関節面の上方に回転中心を有し、他の運動モード(屈曲/伸張)では、それらの関節面の下方に回転中心を有し、これらの点に関して、自然の頚部椎間関節と一致している、1対の関節面をもたらしている。好ましくは、これらの関節面は、屈曲/伸張および横曲げのそれぞれの角度範囲が、頚骨におけるこのような運動のそれぞれの通常の生理学的な角度範囲以上となるように、寸法決めされ、かつ構成されている。]
[0076] 前述の屈曲、伸張、および横曲げに加えて、椎間板移植片によって、互いに隣接する椎骨が、互いに反対方向(または、(例えば、長軸に沿った)互いに離れる方向)に移動することなく、(例えば、脊柱の長軸を中心として)、小さい角度範囲内において互いに軸方向に回転し、この角度範囲を超えると、このような互いに反対方向への運動(または互いに離れる運動)を行うようになっていると、好ましい。従って、好ましくは、関節面は、このような運動を可能とするように構成され、かつ寸法決めされている。具体的には、向き合った関節面が異なる半径を有するようにすることによって、上部要素および下部要素は、ある角度範囲内において、椎体接触面を脊柱の長軸に沿って互いに離れる方向に移動させることなく、脊柱の長軸を中心として互いに軸方向に回転することができる。いったん軸方向の回転がこの角度範囲を超えると、関節面が互いに干渉することになる。何故なら、凸状円弧が、互いに平行になる位置に向かって移動し、互いに向き合った斜面に乗るので、椎体接触面間の距離が、連続的な軸方向の回転と共に、大きくなるからである。従って、関節面は、本発明によれば、ある角度範囲にわたって、軸方向において互いに反対方向(または互いに離れる方向)における異常な運動を生じさせることなく、長軸を中心とする互いに隣接する椎骨の通常の生理学的な軸方向の回転運動を可能にすると共に、通常の生理学的な状態で生じる、すなわち、上記の角度範囲外における、このような軸方向において互いに反対方向への運動(または互いに離れる方向の運動)を可能にするものである。]
[0077] 関節面は、好ましくは、互いに隣接する椎骨間の通常の生理学的な関節運動の範囲にわたって、接触を維持している。すなわち、屈曲、伸張、横曲げ、および軸方向回転を通して、関節面は、互いに接触している。好ましくは、関節面の表面領域の寸法は、意図される関節運動の通常の生理学的な範囲の限界に達する前に、鞍面の縁(特に、凹状円弧の縁)が、どのような周囲の解剖学的構造、または互いに向き合う上部要素または下部要素の他の部分とも衝突するのを防ぐように、選択された曲率半径を考慮して選択されている。]
[0078] 図6A,6Bは、本発明の好ましい実施形態による上部要素102および下部要素104を備えている椎間板移植片100を示している。上部要素102の関節面は、好ましくは、下部要素104の関節面に係合している。上部要素102の関節面は、好ましくは、その側部118,120間に延在する凸面を画定している。下部要素104の関節面は、その側部136,138間に延在する凹面を画定している。上部要素102および下部要素104は、それぞれ、椎間板移植片100の過度の挿入および/または後方移動を防止する前壁116,150を備えている。上部要素102の突起の歯122は、側部118,120に向かって下方に傾斜している横方向傾斜面124を備えている。対照的に、下部要素104の突起の歯144は、好ましくは、下部要素104の中心領域に向かって下方に傾斜している横方向傾斜面148を備えている。上部要素102および下部要素104の歯のこの互いに逆の傾斜形状によって、好ましくは、2つの椎間板移植片を2つの繋がった椎間腔内に、これらの椎間腔における椎骨の亀裂の可能性を最小限に抑えながら、重ねることが可能である。他の好ましい実施形態では、歯のこの互いに逆の傾斜形状によって、3つ以上の椎間板を3つ以上の繋がった椎間腔にわたって互いに重ねることが可能である。さらに他の好ましい実施形態では、上部要素および下部要素の歯は同一の横方向に傾斜していてもよい。] 図6A
[0079] 図6Bを参照すると、上部要素102の関節面は、上部要素102の後端112と前端114との間に延在している凹面を画定している。下部要素104の関節面は、下部要素104の後端132と前端134との間に延在している凸面を画定している。上部要素102の突起の歯122は、上部要素102の後端112に向かって下方に傾斜している傾斜面124を備えている。下部要素104の突起の歯144は、下部要素104の後端132に向かって下方に傾斜している傾斜面146を備えている。その結果、歯122,144の傾斜面124,146は、同一方向に、すなわち、上部要素102および下部要素104の後端に向かって、傾斜している。傾斜面124,146によって、椎間腔内への移植片100の挿入が容易になる。垂直面122,144によって、挿入後の移植片の椎間腔からの離脱または移動が阻止または防止されることになる。] 図6B
[0080] 図7A〜7Dを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、テンプレート154は、遠位端156および近位端158を有している。テンプレート154は、遠位端と近位端との間に延在しているシャフト160と、このシャフトの近位端に固定されたハンドル162と、を備えている。このテンプレートは、テンプレートマーカー(marker)164を備えている。図7Dに示されているように、テンプレートマーカー164は、第1の垂直方向延在アーム166、第2の垂直方向延在アーム168、第1の横方向アーム170、および第2の横方向アーム172を有する十字状構造体を有している。第1の垂直方向延在アーム166の上端および第2の垂直方向延在アーム168の下端は、好ましくは、頂点を有している。これらの頂点は、互いに隣接する椎体の前面に切込みを入れる場合の位置合わせに用いられるとよい。切込みマークは、他の工具および/または椎間板と位置合わせするために、後で用いられてもよい。テンプレートマーカー164は、中心ピン174と、第1の垂直アーム166に取り付けられた第1の鋲176と、第2の垂直アーム168に取り付けられた第2の鋲178と、を備えている。中心ピン174は、自然の椎間板に係合するように適合されており、鋲176,178は、骨、例えば、椎骨などに係合するように適合されている。中心ピン174は、横方向アーム170,172に配置される複数のピンによって置き換えられてもよい。図7Dを参照すると、横方向アーム170,172は、好ましくは、自然の椎間板の前面の湾曲と一致するように湾曲された遠位面180を画定している。] 図7A 図7B 図7C 図7D
[0081] 図8A〜8Dは、本発明の他の好ましい実施形態によるテンプレート用のテンプレートマーカーを示している。テンプレートマーカー164’は、図7Dに示されているテンプレートマーカーと実質的に同様である。しかし、図8A〜8Dに示されているテンプレートマーカー164’は、アダプターシャフト184’の上面から突出している第1の係合特徴部または突起182A’と、アダプターシャフト184’の下面から突出している第2の係合特徴部または突起182B’と、を備えている。] 図7D 図8A 図8B 図8C 図8D
[0082] 図9A,9Bを参照すると、テンプレートマーカー164’は、テンプレートハンドル162’の遠位端156’に取り付けられるとよい。テンプレートマーカー164’のアダプターシャフト184’が、テンプレートハンドル162’の遠位端156’の開口に挿入されるようになっている。アダプターシャフト184’の突起182A’,182B’は、テンプレートハンドル162’に形成された互いに向き合った溝186’内に挿入されるようになっている。] 図9A
[0083] 図10A,10Bは、テンプレートハンドル162’の遠位端156’に固定されたテンプレートマーカー164’を示している。図10A〜10Cを参照すると、テンプレートマーカー164’の突起182A’,182B’がテンプレートハンドル162’の遠位端156’の溝内に嵌め込まれた後、テンプレートマーカー164’をテンプレートハンドル162’の遠位端156’に係止するために、回転ハンドル188’が回転され、シャフト190’を外側シャフト192’に対して前進させている。いくつかの好ましい実施形態では、テンプレートハンドル162’が回転され、突起182A’,182B’を溝186’内に着座させ、次いで、回転ハンドル188’が回転され、突起182A’,182B’を溝186’内の前方に保持するようになっている。] 図10A 図10B 図10C
[0084] 図11A,11Bは、基準ピンドリルガイド194を示している。基準ピンドリルガイド194は、遠位端196と、近位端198と、これらの遠位端と近位端との間に延在しているシャフト200と、シャフト200の近位端におけるハンドル202と、を有している。基準ピンドリルガイドの遠位端196は、上端206および下端208を有する本体204を備えている。この本体は、上端206に隣接して本体を貫通している第1の開口210と、下端208に隣接して本体を貫通している第2の開口212と、を備えている。また、この本体は、その遠位側から突出しているヘッド214を備えている。ヘッド214は、先細になったノーズ部216と、上面218と、下面220と、を備えている。また、ヘッド214は、上面218から上方に突出している第1の椎体停止部222と、第2の面220から下方に突出している第2の椎体停止部224と、を備えている。] 図11A
[0085] 図11A,11Cを参照すると、好ましくは、外科医が工具の作動端を観察できるように、基準ピンドリルガイド194のシャフト200は、ある角度で折り曲げられているか、または曲線状に曲げられている。図11A〜11Cに示されているように、椎骨に孔を形成するために、ドリルビット228の遠位端226が開口210,212内に通されるようになっている。以下にさらに詳細に説明するように、基準ピンのネジ付き端が、これらの孔内に挿入されるようになっている。図11Aを参照すると、本体204は、好ましくは、その上端206から突出している上側位置合わせフランジ230と、その下端208から突出している下側位置合わせフランジ232と、を備えている。これらのフランジは、椎骨に予め切り込まれた位置合わせマークとの位置合わせに用いられるものである。] 図11A 図11B 図11C
[0086] ドリルビット228は、遠位端226と、ドリルに固定されるように適合された近位端234と、を備えている。ドリルビット228は、肩236を備えている。この肩236によって、本体204の開口210,212を通るドリルビットの前進が制限されるようになっている。]
[0087] 図13A,13Bを参照すると、位置合わせピンまたは基準ピン用の孔を椎骨に形成するために、基準ピンドリルガイド194のヘッド214が、椎体間の椎間腔内に挿入される。このヘッドは、椎体停止部がそれぞれの椎体の前面と当接するまで、前進されるようになっている。次いで、ドリルビット228の遠位端が、本体204の開口210,212内に挿入される。ドリルビット228の遠位端が骨内に前進され、これによって、基準ピン用の開口が形成されることになる。] 図13A
[0088] 図14A〜14Cを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、基準ピン挿入ガイド236は、遠位端238と、近位端240と、これらの遠位端と近位端との間に延在しているシャフト242と、シャフト242の遠位端に固定されたハンドル244と、を有している。基準ピン挿入ガイド236は、位置合わせガイド本体246を備えており、この本体246は、第1の開口248を有する上端と、第2の開口250を備える下端と、を有している。遠位端は、椎間腔内に挿入可能なヘッド252も備えている。ヘッド252は、先細になったノーズ部254と、第1の椎体停止部258で終端している上面256と、第2の椎体停止部262で終端している下面260と、を有している。第1の椎体停止部258および第2の椎体停止部262によって、好ましくは、椎間腔内への工具の過度の挿入が防止されるようになっている。] 図14A 図14B 図14C
[0089] 図15A〜15Cは、本発明のいくつかの好ましい実施形態による位置合わせピンまたは基準ピン264を示している。図15A,15Bを参照すると、基準ピン264は、遠位端266および近位端268を有している。図15Bを参照すると、遠位端266は、椎骨内にねじ込み可能なネジ部270を備えている。基準ピン264の遠位端は、好ましくは、基準ピンの挿入を制限するフランジ272も備えている。フランジ272の近位側は、ネジ回しに係合可能な特徴部または六角ナット274を備えている。] 図15A 図15B 図15C
[0090] 図16は、本発明の他の好ましい実施形態による救出基準ピン264’を示している。救出ピン264’は、図15Bに示されている基準ピン264と実質的に同様であるが、フランジ272’の後側に配置されたネジ付きシャフト276’を備えている。救出ピン264’は、好ましくは、もし図15Bに示されている基準ピン264が骨に係留されない場合、または骨から外れてしまう場合に、用いられる。救出ピン264’は、好ましくは、その前端に、(基準ピン264のネジの直径よりも)大きい直径のネジを有している。] 図15B 図16
[0091] 図17A〜17Cを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、基準ピンを骨内にねじ込むのに、基準ピンネジ回し280を利用している。基準ピンネジ回し280は、基準ピン264(または救出ピン264’)を受けるように適合された開口を有する遠位端282と、ハンドル286を備える近位端284と、を備えている。基準ピンネジ回し280は、遠位端282と近位端284との間に延在しているシャフト288も備えている。シャフト288は、好ましくは、基準ピン264の六角ナット274(図15A)に適合する少なくとも1つの六角面を備える開口を有している。] 図15A 図17A 図17B 図17C
[0092] 図18A,18Bは、本発明の好ましい実施形態に用いられる基準ピンドリルガイド194の開口に挿入可能なスリーブ290を示している。スリーブ290は、開口294を有する遠位端292と、停止フランジ298を備える近位端296と、を備えている。図18Bを参照すると、スリーブ290の遠位端292は、スリーブ290を貫通している開口294と、最遠位端における大きな開口296と、を備えている。拡大された開口296は、好ましくは、前述した基準ピン264の六角ナットの周囲に沿って自在に摺動する円形の皿孔を有している。小さい開口294は、好ましくは、基準ピン264の外面に対して滑り嵌めされている。スリーブ290は、好ましくは、第1の基準ピンが骨内に挿入された後の第2の基準ピンの挿入中、基準ピン挿入ガイド236を安定させるものである。] 図18A 図18B
[0093] 図19A〜19Cは、伸延器具300を示している。この伸延器具300は、支持要素302と、支持要素302を横切って延在する第1の伸延アーム304および第2の伸延アーム306と、を備えている。各伸延アーム304,306は、湾曲部308と、アーム304,306の遠位端における開口310と、を有している。伸延要素300は、アーム間の距離を調整するために、支持本体302およびアーム304,306と相互作用する調整要素312も備えている。以下にさらに詳細に説明するように、基準ピン264が椎骨内に挿入された後、伸延アーム304,306が、基準ピンの周囲に沿って摺動されるようになっている。伸延要素300が基準ピン264に連結されると、調整要素312が伸延アーム304,305を互いに引き離すように操作され、これによって、互いに隣接する椎骨が伸延され、椎間板材料の除去が可能になる。] 図19A 図19B 図19C
[0094] 図20A〜20Dを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態によれば、ドリルガイド314は、遠位端316と、近位端318と、これらの遠位端と近位端との間に延在しているシャフト320と、遠位端に隣接するハンドル322と、を有している。このドリルガイドは、シャフト320の遠位端に取り付けられた本体324を備えている。図20Dを参照すると、本体324は、基準ピンに係合する第1の開口326および第2の開口328を備えている。本体324は、ドリルビット334の遠位端332を案内する4つのドリルガイド開口330A〜330Dも備えている。4つのドリルガイド開口330A〜330Dは、椎間板移植片の突起と一致するように位置決めされている。図20A,20Cを参照すると、本体324は、椎間腔内に挿入可能なヘッド336も備えている。ヘッド336は、先細になったノーズ部338と、上面340と、下面342と、上面340から上方に延在している第1の椎体停止部344および下面342から下方に延在している第2の椎体停止部346と、を備えている。以下にさらに詳細に説明するように、位置合わせ開口326,328は、基準ピンの周囲に沿って摺動され、ヘッド336が椎間腔内に配置されるまで、工具を前進させるようになっている。次いで、椎間板移植片の突起に対する突起用の開口部を少なくとも部分的に形成するために、ドリルビット334の遠位端332が、ドリル位置合わせ開口330A〜330Dに順次通されるようになっている。] 図20A 図20B 図20C 図20D
[0095] 図21A〜21Dを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態によれば、鑿ガイド350は、遠位端352と、ハンドル356を有する近位端354と、近位端から遠位端に向かって延在しているシャフト360と、を備えている。シャフト360は、近位端354に開口364を有して遠位端352に向かって延在している左トラック362を片側に備え、近位端354に開口364’を有して遠位端352に向かって延在している右トラック362’を他の側に備えている。鑿ガイド350は、遠位端352にヘッド366を備えている。図21C,21Dを参照すると、ヘッド366は、その上下面に形成された位置合わせ溝368を備えている。これらの位置合わせ溝は、シャフト360の左右トラックに隣接している。] 図21A 図21B 図21C 図21D
[0096] 図21B,21Dを参照すると、鑿ガイドは、第1の基準ピン開口370および第2の基準ピン開口372も備えている。操作時に、基準ピン開口370,372を前述の基準ピンの周囲に沿って摺動させることによって、ヘッド366が椎間腔内に挿入されるようになっている。] 図21B
[0097] 図22A〜22Dを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、鑿374は、第1の切断ブレード378および第2の切断ブレード380を有する遠位端376と、ハンドル384および衝突面386を有する近位端382と、を有している。この鑿374は、その工具の遠位端と近位端との間に延在しているシャフト388を備えている。シャフト388は、図21A〜21Dに示されている鑿ガイドのトラック内において鑿を案内するために、シャフトから延在している突起を備えている。図22B,22Dを参照すると、これらの突起390は、鑿の配置を維持しながら、鑿をトラックに沿って案内するためのものである。図22Cを参照すると、鑿の遠位端は、切断ブレード378,380間に延在している開口を備えている。この開口394によって、切断ブレード378,380は、ヘッド366の上下面に形成された溝368(図21D)に沿って摺動することが可能になる。] 図21A 図21B 図21C 図21D 図22A 図22B 図22C 図22D
[0098] 図23を参照すると、図21A〜21Dにおいて説明した鑿ガイド350が、骨に固定された基準ピン350の周囲に沿って摺動される。次いで、突起用の開口部を骨に形成するために、図22A〜22Dの鑿374が、鑿ガイドのトラックの1つに沿って摺動可能に前進される。次いで、別の突起用の開口部を骨に形成するために、同一の鑿374または第2の鑿374が、他のトラックに沿って摺動可能に前進される。] 図21A 図21B 図21C 図21D 図22A 図22B 図22C 図22D 図23
[0099] 図24A,24Bは、下端400および上端402を有するハンドル398を備えている木槌396を示している。上端402は、その上端に固定された打撃要素404を有している。打撃要素404は、木槌をスラップハンマーとして用い得るように、打撃要素404に形成されたU字状開口406を備えている。] 図24A
[0100] 図25A〜25Dは、本発明のいくつかの好ましい実施形態によるサイザ(sizer)408を示している。サイザ408は、遠位端412、上面414、および下面416を有する本体410を備えている。この本体410は、椎骨間へのサイザの挿入を容易にするために、遠位端412と上下面414,416との間に延在している傾斜面418を備えている。また、サイザ408は、アダプターシャフト420と、第1の突起422Aおよび第2の突起422Bと、を備えている。] 図25A 図25B 図25C 図25D
[0101] このサイザは、サイザの挿入を制限するための椎体停止部424,426も備えている。図25A,25Bを参照すると、好ましくは、種々の高さ(例えば、5〜9mm)および種々の板幅(例えば、14mm,16mm)のサイザが用意されている。より大きいサイザを順次用いて、線維輪に過度の張力を与えることなく椎間腔内に最も良好に嵌合する望ましい移植片の高さを決定するようになっている。好ましい用法では、軽度から中程度の引抜抵抗によって椎間腔内にぴったりと嵌合するサイザによって、移植される椎間板の適切な高さが決定されるとよい。] 図25A
[0102] 図26A〜26Eを参照すると、サイザ408は、突起422A,422Bをハンドル432の遠位端430から延在している溝内において摺動させることによって、ハンドル432の遠位端430に取り付けられるとよい。サイザ408がハンドル432に連結された後、サイザ408をハンドル432に係止するために、回転要素434が回転されるとよい。いくつかの好ましい実施形態では、突起422A,422Bをハンドルの遠位端430から延在している溝内に着座させるために、ハンドル432が回転され、次いで、突起422A,422Bを溝の閉端の前方に保持するために、回転要素434が回転されるようになっている。] 図26A 図26B 図26C 図26D 図26E
[0103] 図27A〜27Dを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、トライアル436は、遠位端438と、近位端440と、これらの遠位端と近位端との間に延在しているシャフト442と、シャフト442の近位端440に位置している打撃面444と、を備えている。このトライアルは、遠位端438に固定されたトライアル移植片446も備えている。トライアル移植片446は、椎間板移植片の突起と一致するように配置された歯450を有する突起448を備えている。トライアル移植片446の大きさは、椎間腔内に安全に嵌合する最も大きいサイザに基づいて、選択されるようになっている。また、トライアル436は、基準ピン位置合わせ開口452,454も備えている。基準ピン位置合わせ開口452,454は、椎骨に固定された基準ピンの周囲に沿って摺動するように構成されている。] 図27A 図27B 図27C 図27D
[0104] 図28A〜28Fを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、移植片ディスペンサー456は、椎間板移植片の上部要素および下部要素をそれらの関節面を留め合わせた単一ユニットとして保持するように適合されている。図28A〜28Cを参照すると、移植片ディスペンサー456は、好ましくは、柔軟性を有し、椎間板移植片の上部要素に係合する上アーム458と、椎間板移植片の下要素に係合する下アーム460と、を備えている。上アームおよび下アームは、好ましくは、以下にさらに詳細に説明するように、上部要素および下部要素の歯を受けるように形成された横方向ノッチ462を有している。この移植片ディスペンサーは、好ましくは、中心支持体464も備えている。この中心支持体464は、上アーム458および下アーム460が、椎間板移植片を離脱させるために、互いに離れる方向に移動することを可能にするものである。] 図28A 図28B 図28C 図28D 図28E 図28F
[0105] 図28Eを参照すると、上アーム458は、好ましくは、そのアーム458が移植片の上部要素に重なることを示す文字列または記号466のような印を有している。上アームの印は、好ましくは、移植片の大きさ468を含んでいてもよい。図28Fは、下アーム460を示している。下アーム460は、そのアーム460が移植片の下部要素に重なることを示す文字列または記号470のような印を有している。下アームの印は、図示されるように、大きさに関する情報472を含んでいてもよい。] 図28E 図28F
[0106] 図29A〜29Eは、図28A〜28Fの移植片ディスペンサー456に固定された図1の椎間板移植片を示している。椎間板移植片は、上アーム458および中心要素464に係合された上部要素102を備えている。下部要素104は、下アーム460および中心要素464に係合されるようになっている。移植片の歯は、上アームおよび下アームのノッチ462内に延びている。] 図1 図28A 図28B 図28C 図28D 図28E 図28F 図29A 図29B 図29C
[0107] 図30A〜30F−1は、椎間板移植片を挿入する挿入器ヘッドを示している。図30A,30Bを参照すると、挿入器ヘッド474は、遠位端478および近位端480を有する本体476を備えている。本体476の遠位端478は、突起484を有する内向き面を有する4つの互いに離間したアーム482を備えている。これらの突起484は、椎間板移植片の上部要素および下部要素のそれぞれの突起に形成された凹部に嵌合されるように適合されている。この本体は、その近位端480から遠位端478に延在している中心開口486を備えている。図30C,30Dを参照すると、本体476は、上側位置合わせ溝488および下側位置合わせ溝490も備えている。これらの位置合わせ溝488,490は、挿入器ヘッドの前進を案内するために、基準ピンに係合するように適合されている。いくつかの好ましい実施形態では、位置合わせ溝488,490は、その遠位端で互いにより接近し、その近位端で互いにより離れるように、互いに向かって内向きのテーパ角度で傾斜している。] 図30A 図30B 図30C 図30D 図30E 図30E-1 図30F
[0108] 図30E,30E−1は、4つのアーム482の1つに設けられた突起484を示している。前述したように、アーム482の突起484は、椎間板の上部要素および下部要素のそれぞれの突起の凹部に係合するようになっている。] 図30E
[0109] 図31は、挿入器ハンドル492に組み込まれる前の図30Aの挿入器ヘッド474を示している。挿入器ハンドル492は、プッシャーロッド494を備えている。プッシャーロッド494は、プッシャーロッド494に連結される回転ハンドル496によって、前進するようになっている。このハンドルは、挿入器ヘッドの開口486に挿入可能なシャフト496を備えている。図32A,32Bを参照すると、挿入器ヘッド474が挿入器ハンドルに連結された後、プッシャーロッド494を前進させるために、要素496を回転させるとよい。以下にさらに詳細に説明するように、プッシャーロッド494を前進させることによって、椎間板の上部要素および下部要素を挿入器ヘッド474のアーム482から外すことが可能になる。] 図30A 図31 図32A
[0110] 図33A,33Bは、椎間板移植片100を保持している図29Aの移植片ディスペンサー456を示している。図33Bを参照すると、移植片の突起の凹部が、挿入器ヘッド474のアーム482の突起に連結されている。図33A,33Bを参照すると、移植片100が挿入器ヘッド474のアーム482に固定された後、移植片ディスペンサーが取り外されるとよい。図34Bを参照すると、この時点で、移植片100は、挿入器ヘッドのアーム482によって保持されることになる。図35A,35Bを参照すると、移植片100を挿入器ヘッド474から外すために、プッシャーロッド494を挿入器ヘッド474の遠位端に向かって前進させるとよい。] 図29A 図33A 図33B 図34B 図35A
[0111] 図36A,36Bを参照すると、本発明のいくつかの好ましい実施形態では、突き具500は、遠位端502と、近位端504と、これらの遠位端と近位端との間に延在しているシャフト506と、近位端504に隣接するハンドル508と、を備えている。遠位端502は、椎間板移植片の前端に係合するように適合された当接面510を備えている。突き具500は、近位端に打撃面512も備えている。突き具の打撃面510に力を加えるために、図面に基づいて前述した木槌のような装置によって、打撃面512を叩いてもよい。] 図36A
[0112] 図37A〜37Dは、本発明のいくつかの好ましい実施形態による抽出器514を示している。抽出器514は、フック518を有する遠位端516と、近位端520と、遠位端と近位端との間に延在しているシャフト522と、を備えている。抽出器514は、好ましくは、その近位端520に隣接するハンドル524も備えている。図37C,37Dは、シャフトの遠位端にフック518を有するシャフト522を示している。] 図37A 図37B 図37C 図37D
[0113] ここに開示されているのは、本発明のいくつかの好ましい実施形態による移植片、外科器具、および手術である。しかし、これらの移植片、器具、および手術は、いくらか修正されてもよいし、および/または全体的または部分的に他の器具および手術と連携してまたは連携せずに用いられてもよく、いずれの場合も、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本発明は、一連の手術ステップについて説明するが、これらのステップは、本発明の範囲から逸脱することなく、異なる順序でなされてもよく、または個別に用いられてもよく、または他の方法と関連して用いられてもよい。]
[0114] 椎間板移植片を移植する前に、好ましくは、骨棘の処理レベルを評価し、椎間板の高さを隣接レベルと比較するために、X線、MRI、またはCTによる脊髄造影像が再吟味されるとよい。図38を参照すると、患者は、好ましくは、頚椎への前方手術進入路に備え、抑臥体位を取っている。好ましくは、患者の脊椎を自然な位置で安定させ、手術中の回転を防ぐための措置がなされるべきである。いくつかの好ましい実施形態では、患者の肩の下方にタオルまたはビーンバッグ(bean bag)を置くと好ましい。回転を防ぐために、テープ牽引、端綱牽引、または骨格牽引が用いられてもよい。図38,39を参照すると、好ましくは、椎間板が上方および下方に位置する目標とする脊髄分節を露出させるのに適切な程度の横断皮膚切開がなされるとよい。食道のような死活的な構造体に収縮力が持続的に加えられるのを避けるように、注意を払う必要がある。] 図38
[0115] 椎間板移植手術の他のステップでは、脊椎の目標分節が識別され、その目標分節に正中線の印が付けられる。好ましい実施形態では、テンプレート、例えば、図7A〜10Dにおいて説明したテンプレートを利用して、正中線の印が付けられる。いくつかの好ましい実施形態では、テンプレートの大きさおよび寸法は、場合によって異ならせることができる。正確なテンプレートの選択は、手術前のX線および/またはMRI/CTによる適切な移植片の大きさの仮の評価に基づくとよい。テンプレートは、好ましくは、図9A,9Bおよび図10A〜10Dを参照して前述したように、テンプレートハンドルに取り付けられる。テンプレートは、種々の大きさを有している。テンプレート取付け具の横アームは、移植片の幅選択枝(すなわち、14mmまたは16mm)と略同一である。図40および図9Aを参照すると、テンプレートの遠位端の中心ピンが、上側垂直方向延在アームおよび下側垂直方向延在アームが脊柱の正中軸と略一直線に並ぶように、椎間板の中央に挿入される。上側垂直方向アームおよび下側垂直方向アームの鋲が椎骨に係合し、テンプレートを安定させることになる。テンプレートハンドルの近位端のハンドルを、例えば、木槌によって軽く叩くことによって、鋲を椎骨内に押し込むとよい。次いで、椎骨に取り付けられているテンプレートから、テンプレートハンドルが外されることになる。この段階で、蛍光透視法を用いて、正中線および椎間腔の横方向の余裕を確認するとよい。加えて、棘状突起は、好ましくは、中央に位置しているとよい。] 図10A 図10B 図10C 図10D 図40 図7A 図7B 図7C 図7D 図8A
[0116] 図41を参照すると、好ましくは、外科用メスまたは電気焼杓工具のような工具を用いて、正中点が上下椎体のそれぞれの前面に切り込まれるとよい。好ましくは、正中線が後続の終板前処理ステップおよび移植片挿入ステップの全てに対して明確な基準となるように、注意を払う必要がある。図41,42を参照すると、正中点が切り込まれた後、目標領域に係合しているテンプレートを外すために、テンプレートハンドルが、テンプレートに再び取り付けられるとよい。図42は、テンプレートの中心ピンによって、開口が椎間腔に形成されており、かつテンプレートの鋲によって、2つの小さい開口が上下椎体に形成されている脊椎の目標領域を示している。加えて、正中点の切込みが、上下椎体のそれぞれの前面に見られる。] 図41 図42
[0117] 図43を参照すると、外科用メスのような切断工具によって、目標とする椎間板の線維輪内に窓が切除される。線維輪内に切除される窓の大きさは、好ましくは、そこに挿入される椎間板移植片の幅と略等しい。いくつかの好ましい実施形態では、蛍光透視法のような放射線撮像法を用いて、前方に延びる骨棘を確認するとよい。好ましくは、前方に延びる骨棘は、上下椎体のそれぞれの面が平らになるように、椎体に至るまで切除される。さらに、放射線撮像法のような技術を用いて、椎間腔の前領域内に向かって下方または上方に延びる骨棘を確認する必要がある。このような骨棘は、終板に至るまで切除されねばならない。図44は、目標とする椎間板領域に存在する前方骨棘の切除を含む最初の椎間板切除術が完了した後の目標とする椎間腔を示している。] 図43 図44
[0118] 図45を参照すると、椎間腔の最初の前処理が完了した後、基準ピンが上下椎体の前面に取り付けられるとよい。基準ピンを適切に配置するために、好ましくは、正中線切込みマークおよび上下椎体の鋲開口が用いられる。好ましくは、後続の手術ステップにおいてガイドとして用いられる基準ピンの適切な配列および位置合わせが確実になるように、注意する必要がある。図45を参照すると、図11A〜11Dにおいて説明した基準ピンドリルガイドが、切除された椎間腔内に挿入される。具体的には、基準ピンドリルガイドの遠位端のヘッドが、椎体間の椎間腔内に挿入される。遠位端のヘッドは、椎体停止部が上下椎体のそれぞれの前面と当接するまで、挿入される。この段階で、好ましくは、基準ピンドリルガイドの本体の片方の開口が上椎体と一直線に並び、他方の開口が下椎体と一直線に並ぶことになる。基準ピンドリルガイドは、好ましくは、切込み線によって印が付けられた椎体の正中線と一直線に並んで配置される。基準ピンドリルガイドのこの位置合わせは、好ましくは、蛍光透視法を用いることによって、確認されるとよい。図46を参照すると、ピンドリルガイドが適所に配置された状態で、ドリルビット、例えば、図12に示されたドリルビットを用いて、孔が上下椎体に穿孔される。図46は、上椎体に孔が穿孔されている状態を示している。図47は、下椎体に孔が穿孔されている状態を示している。図48は、孔が上下椎体の両方に穿孔された後の目標とする脊椎分節を示している。] 図11A 図11B 図11C 図11D 図12 図45 図46 図47 図48
[0119] 図49を参照すると、孔が穿孔された後、基準ピンドリルガイドは、目標とする脊椎分節から取り外される。この段階において、第1の基準ピン用の第1の孔が上椎体に形成され、第2の基準ピン用の第2の孔が下椎体に形成されている。上下椎体のこれらの第1の孔および第2の孔は、好ましくは、すでに形成されている切込みマークと一直線に並んでいる。] 図49
[0120] 図50を参照すると、基準ピンは、図14A〜14Cにおいて説明した基準ピン挿入ガイドを用いて挿入されるとよい。好ましくは、基準ピン挿入ガイドの遠位端のヘッドは、椎体停止部が上下椎体のそれぞれの前面と当接するまで、椎間腔に挿入される。図50に示されているように、基準ピン挿入ガイドは、好ましくは、上椎体に形成された開口と一直線に並ぶ第1の開口と、下椎体に形成された開口と一直線に並ぶ第2の開口と、を有している。基準ピン、例えば、図15A〜15Cにおいて説明した基準ピンが、基準ピン挿入ガイドの第1の開口内に挿入される。基準ピンの遠位端のネジが、上椎体の開口内にねじ込まれる。基準ピンを椎体内にねじ込むために、図17A〜17Cに示されている基準ピンネジ回しが用いられるとよい。基準ピンのネジは、セルフタッピングネジであるとよい。] 図14A 図14B 図14C 図15A 図15B 図15C 図17A 図17B 図17C 図50
[0121] 図51を参照すると、第1の基準ピンが骨内に挿入された後、第2の基準ピンが、基準ピン挿入ガイドの下側開口内に通され、基準ピンネジ回しを用いて、下椎体内にねじ込まれる。他の好ましい実施形態では、第1の基準ピンが下椎体に取り付けられ、その後、第2の基準ピンが上椎体に取り付けられてもよい。従って、これらの基準ピンの挿入は、どのような特定の順序で行なわれてもよい。] 図51
[0122] 図52を参照すると、いくつかの好ましい実施形態では、第1の基準ピンが骨内に挿入された後、基準ピン挿入ガイドを安定させるために、取り付けられた基準ピンの周囲に沿って、スリーブ、例えば、図18A,18Bにおいて説明したスリーブをすべり込ませるとよい。図52に示されているように、スリーブは、好ましくは、適所に保持され、第2の基準ピンを他の椎体内に挿入している間、基準ピン挿入ガイドの動きを阻止することになる。] 図18A 図52
[0123] 特に好ましい実施形態では、種々の大きさの基準ピンが用いられるとよい。これらの種々の大きさの基準ピンは、種々の直径および/または種々の長さを有するシャフトを備えているとよい。いくつかの好ましい実施形態では、小さい基準ピンの組および大きい基準ピンの組が、器具トレイ内に用意されている。最初は、より小さい基準ピンの対が挿入されるべきである。もしより小さい基準ピンの対が適していないことが判明した場合、より大きい基準ピンの対が用いられるとよい。図53に示されているように、基準ピンは、好ましくは、互いに平行であると共に、上下椎体の正中線と一直線に並んで配置されることになる。] 図53
[0124] いったん基準ピンが適所に配置されると、外科医は、好ましくは、伸延工具、例えば、図19A〜19Cにおいて説明した伸延器を用いて、椎間腔を伸延することができる。伸延がなされた時点で、椎間腔から異物を除去することによって、椎間腔の高さが所望の高さに修復されるとよい。伸延の前に、目標とする脊椎分節の椎間関節を、伸延中のその椎間関節の方位を監視するために、蛍光透視法によって確認する必要がある。図19A〜19Cに示されている伸延器が、好ましくは、図53に示されている基準ピンの周囲に配置されることになる。図54は、基準ピンの周囲に配置された後の伸延器を示している。もし基準ピンが伸延手術中のいずれかの時期に弛んだ場合、それらの基準ピンは、取り外され、器具セットに用意されているより大きい基準ピンに置き換えられるとよい。] 図19A 図19B 図19C 図53 図54
[0125] 次いで、伸延器を用いて、目標とする脊椎分節を伸延させる。好ましくは、伸延手術中に、完全な伸延を確実なものとするために、椎間関節および椎間腔が、蛍光透視法によって監視されるとよい。伸延の量は、隣接する椎間腔の高さを超えてはならない。前述したように、過度の伸延を防ぐために、蛍光透視法を用いて、伸延の高さを監視する必要がある。当業者によく知られているように、過度の伸延は、神経および/または脊椎関節を損傷させることがある。]
[0126] 目標とする脊椎分節が伸延された後、椎間板切除手術の仕上げがなされる。好ましい実施形態では、椎間腔の後縁および横縁からどのような異物も除去される。後縁および横縁の除去は、好ましくは、鉤状突起に至るまで行なわれ、さらに神経根および脊椎管にまで遡って行なわれる。いくつかの好ましい実施形態では、横方向蛍光透視法を用いて、椎体の前面の骨棘が検査される。バリ取り具のような切削工具を用いて、互いに向き合った上下椎体の終板がさらに前処理されるとよい。この切削工具を用いて、上終板の湾曲部を平らにしてもよい。椎間板切除が完了した後、互いに隣接する椎体の終板は、好ましくは、互いに平行かつ比較的均一であるとよく、これによって、過小の移植片を用いる危険が阻止されることになる。]
[0127] いくつかの好ましい実施形態では、目標とする椎間腔の後部の充分な伸延を妨げるどのような後方骨棘または軟組織材料も除去することによって、目標とする椎間腔の除圧がなされるとよい。いくつかの好ましい実施形態では、椎間板の高さの最適な復元、除圧、および術後の運動の回復を達成するために、後縦靭帯(PLL)を除去する必要がある。加えて、神経の除圧をもたらすために、終板の後横隅部が、必要に応じて、切除されてもよい。いくつかの例では、後横方向の鉤椎間関節を除去する必要がある。横方向の鉤椎間関節は、好ましくは、それらが神経根の圧迫を生じさせない限り、除去されない方がよい。加えて、いくつかの好ましい実施形態では、神経狭窄/椎間孔狭窄の症状がある場合、椎間孔拡大手術を行なう必要がある。]
[0128] いくつかの好ましい実施形態では、椎間板移植法の他の段階として、案内溝を上下椎体に穿孔する最初の終板前処理がなされる。完全な伸延が行なわれた後、図54に示されている伸延器が取り外される。図55を参照すると、図20A〜20Dの突起用のドリルガイドが、前処理された椎間腔内に挿入される。ドリルガイドの上下端のそれぞれの開口が、基準ピンの近位端と一直線に並んで配置される。図55に示されているように、基準ピンがドリルガイドの開口に係合し、ドリルガイドを前処理された椎間腔に向かって案内することになる。ドリルガイドの遠位端のヘッドは、椎体停止部が上下椎体のそれぞれの前面に当接するまで、前処理された椎間腔内に挿入される。好ましい実施形態では、外科医は、ドリルガイドの椎体停止部が上下椎体と十分に接触したことを肉眼によって確認する必要がある。ドリルガイドのハンドルは、好ましくは、上下終板と平行に並び、矢状面内に配列されている。] 図20A 図20B 図20C 図20D 図54 図55
[0129] 図55に示されているように、ドリルビットを用いて、移植片突起用の4つの案内孔を椎体の正確な位置に穿孔する。図55に示されているように、ドリルガイドは、上椎体に1対の案内孔を穿孔するための2つの開口と、下椎体に1対の案内孔を穿孔するための2つの開口と、を備えている。いくつかの好ましい実施形態では、ドリルは、案内孔の深さを制限する停止部を備えている。特に好ましい実施形態では、案内孔の深さが10mm以内になることを確実にする停止部が、ドリルに設けられている。] 図55
[0130] 図56を参照すると、案内孔が上下椎体に形成された後、ドリルガイドが、目標とする椎間腔から引き出され、かつ2つの基準ピンから取り外される。図56に示されているように、2つの案内孔が上椎体に形成され、2つの案内孔が下椎体に形成されている。互いに隣接する椎体の左の2つの案内孔は、好ましくは、垂直方向において一直線に並んでおり、互いに隣接する椎体の右の2つの案内孔も、好ましくは、垂直方向において一直線に並んでいる。] 図56
[0131] いくつかの好ましい実施形態では、椎間板移植片の突起用の溝が、上下椎体の終板に形成される。図57を参照すると、図21A〜21Dにおいて説明した鑿ガイドが、目標とする椎間腔内に挿入される。鑿ガイドの位置合わせ開口が、基準ピンの周囲に沿って摺動される。鑿ガイドの遠位端のヘッドは、椎体停止部が椎体の前面と接触するまで、目標とする椎間腔内に挿入される。鑿ガイドのハンドルは、好ましくは、上下終板と平行で、矢状面に配置されている。図55に示されているように、図22A〜22Dにおいて説明した鑿が、鑿ガイドのトラックの1つに連結され、椎間腔に向かって前進される。好ましくは、鑿ガイドが椎間腔から外れないことを確実にするために、正圧を鑿ガイドに加えながら、鑿の切断ブレードを上下椎体に向かって前進させる。図23は、遠位端の切断ブレードを上下椎体に向けて鑿ガイド350に連結された鑿374を示している。溝を上下椎体内に切り込むために、鑿の遠位端を叩くのに、打撃器具、例えば、図24A,24Bにおいて説明した木槌が用いられるとよい。] 図21A 図21B 図21C 図21D 図22A 図22B 図22C 図22D 図23 図24A
[0132] 図58を参照すると、第1の鑿によって溝が鑿ガイドの片側に切り込まれた後、好ましくは、第2の鑿を用いて、第1の鑿に関して述べたのと同じように、第2の組の溝が上下椎体内に切り込まれる。図59は、一組の溝が上下椎体内に切り込まれた後の目標とする脊椎分節を示している。図60は、溝が上下椎体内に切り込まれ、鑿ガイドが基準ピンから外された後の目標とする脊椎分節を示している。] 図58 図59 図60
[0133] いくつかの好ましい実施形態では、目標とする椎間腔内に配置されることになる椎間板の適切な大きさを決定するサイジング作業が行なわれる。図61を参照すると、サイザ、例えば、図25A〜26Bにおいて説明したサイザが、椎間腔内に挿入されるとよい。サイザは、種々の高さ(例えば、5〜9mm)および種々の基板幅(例えば、14mm,16mm)を有しているとよい。好ましい実施形態では、5mmの高さを有するサイザが最初に用いられる。好ましくは、サイザは、図26A〜26Dにおいて説明したハンドルに取り付けられる。次いで、サイザは、図62に示されているように、椎間腔内に前進される。好ましくは、サイザは、サイザの椎体停止部が上下椎体のそれぞれの前面と当接するまで、前進されるとよい。] 図25A 図25B 図25C 図25D 図26A 図26B 図26C 図26D 図61 図62
[0134] 5mmの高さを有するサイザから始まり、順次、より大きなサイザを用いて、線維輪に過度の張力を加えずに、椎間腔内に良好に嵌合する所望の移植片高さを決定するようになっている。サイザの正確な高さは、好ましくは、サイザが軽度から中程度の引抜抵抗によって椎間腔内にぴったりと嵌合したとき、決定される。椎間腔の幅は、種々の幅を有するサイザを用いて、そのサイザを椎間腔内に挿入することによって、確認されるとよい。いくつかの好ましい実施形態では、椎間腔に向かって前進するサイザを案内するために、サイザは、基準ピンに係合する位置合わせ開口を備えているとよい。]
[0135] いくつかの好ましい実施形態では、椎間板の突起用の溝の前処理を仕上げるために、トライアルが、椎間板内に挿入される。図63を参照すると、トライアル、例えば、図28A〜28Dにおいて説明したトライアルが、椎間腔に向かって前進される。前述したように、トライアルは、トライアルの前進を案内する基準ピンの周囲に沿って摺動する位置合わせ開口を備えている。トライアルの具体的な大きさは、椎間腔内に良好に嵌合したサイザの対応する大きさに基づいて、選択される。いくつかの好ましい実施形態では、選択される具体的な大きさは、以下の図表に基づいている。] 図28A 図28B 図28C 図28D 図63
[0136] ]
[0137] 図64を参照すると、トライアルは、基準ピンに沿って椎間腔内に前進される。トライアルの突起は、好ましくは、互いに向き合った終板に予め形成された溝と一直線に並んでいる。トライアルを椎間腔内に前進させるために、トライアルの近位端を木槌で叩いてもよい。必要に応じて、スラップハンマーを用いて、トライアルを椎間腔から取り外してもよい。好ましい実施形態では、トライアルは、終板への損傷を防止し、骨の破損を回避するために、終板と平行の角度で挿入される。1つまたは複数のトライアルが、適切な嵌合が得られるまで、椎間腔内に挿入されるとよい。] 図64
[0138] いくつかの好ましい実施形態では、適切な大きさの椎間板移植片が選択され、目標とする椎間腔内に挿入される。図65を参照すると、いくつかの好ましい実施形態では、椎間板移植片は、移植片ディスペンサー456によって一緒に保持された移植片の上部要素および下部要素を有する単一ユニットとして用意されている。好ましい実施形態では、移植片ディスペンサーは、移植片の高さに対応して色分けされている。加えて、移植片ディスペンサーには、好ましくは、移植片の高さおよび上下部要素の幅を示す印が付けられている。移植片の外面にも、移植片の高さおよび幅を示す印が付けられているとよい。特に好ましい実施形態では、移植片の前面にも、移植片の高さおよび幅を示す印が付けられている。] 図65
[0139] 好ましい実施形態では、椎間板移植片の挿入の前に、正確な大きさの移植片が選択されることおよび移植片の上部要素が適切に挿入されるように配向されることを確実にするために、移植片の大きさを示すラベルが検査され、かつ移植片ディスペンサーの大きさを示すラベルも検査される。好ましい実施形態では、線維輪に過度の張力を加えることなくまたは小関節面を損傷させることなく、椎間腔の所望の高さを復元した対応するサイザと一致する高さおよび基板寸法を有する移植片が、選択されている。]
[0140] 適切な大きさの椎間板が選択された後、挿入器ヘッド、例えば、図30A,30Bにおいて説明した挿入器ヘッドが選択される。選択された挿入器ヘッドは、好ましくは、選択された移植片および選択された移植片ディスペンサーのそれぞれの具体的な寸法と適合する高さおよび/または寸法を有している。従って、挿入器ヘッドは、移植片の高さおよび移植片ディスペンサーの具体的な寸法に対応して、色分けされているとよい。挿入器ヘッドは、移植手術の後に廃棄される使い捨ての構成部品であるとよい。いくつかの好ましい実施形態では、各挿入器ヘッドは、好ましくは移植片の高さと一致する高さを有する14mm幅の移植片または16mm幅の移植片ごとに、用意されているとよい。] 図30A
[0141] 図66,67を参照すると、移植片と移植片ディスペンサーが、挿入器ヘッドの遠位端に並置されている。] 図66
[0142] いくつかの好ましい実施形態では、挿入器ヘッドは、ハンドルに取り付けられるようになっている。この取付けは、T字バーまたはハンドルを回転することによって、挿入器ヘッドをハンドルに螺合させるネジ取付けであるとよい。]
[0143] 図67を参照すると、いくつかの好ましい実施形態では、まず、移植片ディスペンサーの上下ラベルを挿入器ヘッドに一致させることによって、移植片が挿入器ヘッドに取り付けられる。次いで、挿入器ヘッドの4つのアームが、移植片突起の外側面に沿って摺動される。アームの内方に延在している突起が、好ましくは、移植片突起の外側面に形成された凹部に係合する。移植片は、好ましくは、アームの突起が移植片突起の外側面の凹部に着座したとき、挿入器ヘッドに固定される。移植片が挿入器ヘッドに固定されると、移植片ディスペンサーは、移植片から外されてもよい。固定された時点で、移植片の後部は、好ましくは、挿入器ヘッドのアームの端を超えて延在している。この後、移植片ディスペンサーは、移植片から外されてもよい。] 図67
[0144] いくつかの好ましい実施形態では、椎間板移植片が、前処理された椎間腔内に挿入される。図68,69を参照すると、挿入器ヘッドは、椎間腔に対して適切な方向に置かれることになる。好ましい実施形態では、挿入器ヘッドは、上下椎体に対して配向された少なくとも1つのラベルまたはマークを有している。好ましくは、挿入器ヘッドの上ラベルは、上に向けられ、下ラベルは、下に向けられる。次いで、基準ピンを用いて、挿入器ヘッドを椎間腔に向かって案内する。挿入器ヘッドの上下部に形成されたガイド溝は、好ましくは、基準ピンに係合するようになっている。図69を参照すると、椎間板が椎間腔に向かって前進すると、移植片の突起が、好ましくは、終板に予め形成された突起用溝と一直線に並ぶことになる。いくつかの好ましい実施形態では、蛍光透視法を用いて、移植片の挿入角度が確認される。挿入器ヘッドは、好ましくは、挿入器ヘッドの4つのアームが椎骨の前面と接触するまで、椎間腔に向かって前進される。] 図68 図69
[0145] 図70を参照すると、移植片を挿入器ヘッドの遠位端から離れる方向に押すプッシャーロッド494を前進させるために、Tハンドル496(図31)を回転させるとよい。この手順は、図33A〜35Bにおいて説明した通りである。図35Bは、椎間板100を挿入器ヘッド474の遠位端から外すプッシャーロッド494を示している。] 図31 図33A 図33B 図34A 図34B 図35A 図35B 図70
[0146] いくつかの好ましい実施形態では、椎間板移植片100を椎間腔内に前進させるために、Tハンドルは、約3回転または4回転されるとよい。挿入器ヘッドの4つのアームが椎体と接触した状態を維持させながら、椎間板移植片を連続的に椎間腔内に前進させるのを確実にするために、挿入器ヘッド用のハンドルの近位端を叩いてもよい。図71は、椎間板移植片が椎間腔内にさらに前進する状態を示している。いくつかの好ましい実施形態では、挿入を容易にするために、椎間板移植片の挿入の直前に、椎間腔が移植片の基板よりも略2mm伸延されるとよい。この伸延は、いくつかの好ましい実施形態において説明したように、挿入器ヘッドの溝を互いに傾斜させることによって、なされるとよい。] 図71
[0147] 図72を参照すると、移植片が挿入器ヘッドから完全に外され、椎間板の上部要素および下部要素のそれぞれの前壁が上下椎体のそれぞれの前面と接触したとき、挿入が完了したことになる。好ましくは、蛍光透視法を用いて、移植片の前方/後方位置決めおよび基板の寸法が良好であることが確認されるとよい。図73を参照すると、もし椎間板移植片の上部要素または下部要素のいずれかをさらに後方に位置決めすることが必要とされる場合、移植片の位置を調整するために、図36Aにおいて説明したような突き具が用いられてもよい。好ましい実施形態では、移植片の上部要素および下部要素の前方深さ/後方深さを調整するために、この突き具を叩いてもよい。上部要素および下部要素の前壁は、移植片が後方に過度に叩かれることを防ぐ椎体停止部として機能している。最終的な検査および調整が完了した後、前壁の後面は、それぞれの椎体の前面と面一になっているべきである。] 図36A 図72 図73
[0148] 図72を参照すると、椎間板が適切に椎間腔内に配置されていることを確認するための関連する全ての試験がなされた時点で、基準ピンが取り外されるとよい。生体適合性材料、例えば、少量の骨ワックスが、上下椎体のそれぞれの前面に残っている基準ピン用の開口に施されるとよい。] 図72
[0149] 図75A,75Bを参照すると、移植片の最終位置を観察するために、好ましくは、手術中の移植片の側方および前方/後方からの画像が取得されるとよい。もし移植片が適切に位置決めされていない場合、その移植片は、例えば、図37A〜37Dにおいて説明した抽出器を用いることによって、取り出されるとよい。図74では、この抽出器のフックが、椎間板移植片の上部要素の前壁に係合している。椎間板が椎間腔内に適切に位置決めされていることが確認された時点で、前方脊椎手術用の標準的な外科的閉合手術が行われるとよい。退院する前に、立位および/または座位の患者に対して、横方向および前方/後方からのX線撮像を行なうと好ましい。] 図37A 図37B 図37C 図37D 図74 図75A
[0150] 外科手術の後、いくつかの好ましい実施形態では、術後リハビリを行なうが、その目的は、軟質および硬質組織の治癒を妨げることなく、できるだけ速く、患者に正常な活動を取り戻させることにある。好ましくは、切口の治癒を促進させるために、患者は、略1〜2週間の間、軟質カラーを着用すべきである。患者のリハビリプログラムは、患者の年齢、治癒の段階、一般的な健康状態、物理的な条件、生活スタイル、および活動目標を考慮して、外科医の方針に基づいて、修正されてもよい。推奨されたリハビリプログラムを順守することが、極めて望ましい。]
[0151] 図76A〜76Eは、2つの椎骨間の椎間腔の正中線を決定するために用いられる正中線マーカー1000を示している。正中線マーカー1000は、第1の垂直方向延長部1002、第2の垂直方向延長部1004、第1の横方向延長部1006、および第2の横方向延長部1008を有する十字形状を有している。正中線マーカーは、先端面1010および後端面1012を有している。図76Bに示されているように、先端面1010は、第1の横方向アーム1006と第2の横方向アーム1008との間に延在している凹状曲面を有している。第1の横方向アーム1006は、そこから突出している第1の有棘スパイク1014を有しており、第2の横方向アーム1008は、そこから突出している第2の有棘スパイク1016を有している。正中線マーカー1000は、後面1012から突出しているボタン1018を備えている。ボタン1018は、連結セグメント1020を介して、正中線マーカーに接続されている。図76Eに示されているように、連結セグメント1020は、以下に述べる理由から、矩形または正方形の断面を有している。] 図76A 図76B 図76C 図76D 図76E
[0152] 図76Dを参照すると、第1の垂直方向延長部1002の上端は、凹部1022を有しており、第2の垂直方向延長部1004の下端は、凹部1024を有している。凹部1022,1024は、以下にさらに詳細に説明するように、椎骨に印を付け、および/または骨を開口を形成するための位置合わせ特徴部をもたらすものである。] 図76D
[0153] 図77A〜77Eは、図76A〜76Eに示されている正中線マーカー1000を固定するための正中線マーカーハンドル1030を示している。正中線マーカーハンドル1030は、近位端1032および遠位端1034を備えている。正中線マーカーハンドル1030は、近位端1032と遠位端1034との間に延在している外側シャフト1036を備えている。図77B,77Eを参照すると、外側シャフト1036は、そこに形成された少なくとも1つの長孔1038を有している。この長孔1038は、以下にさらに詳細に説明するように、ガイド長孔として機能するものである。外側シャフト1036の近位端1032は、そこから延在しているフランジ1040を有している。フランジ1040は、好ましくは、外側シャフト1036と一体に形成されている。図77Cを参照すると、正中線マーカーハンドルは、外側シャフト1036内に配置されているプランジャー1042を備えている。プランジャー1042は、その近位端に固定されたノブ1044を有している。正中線マーカーハンドル1030は、プランジャーを後退位置に常時付勢するために、フランジ1040とノブ1044との間に配置されたバネ1046も備えている。] 図76A 図76B 図76C 図76D 図76E 図77A 図77B 図77C 図77D 図77E
[0154] 図77Eを参照すると、プランジャー1042の遠位端は、U字状開口1048を備えている。この開口1048は、正中線マーカー1000(図76B)の後面1012から突出しているボタン1018を受けるように構成されている。] 図76B 図77E
[0155] 図77Cを参照すると、プランジャー1042は、そのプランジャーを貫通している開口1050を有しており、ピン1052が開口1050内に配置されている。図77Bを参照すると、ピン1052は、プランジャー1042と共に移動することになるが、外側シャフト1036に対するプランジャーの前進を案内するために、外側シャフト1036に設けられた長孔1038内に配置されている。] 図77B 図77C
[0156] 図77B,77Eを参照すると、外側シャフト1036は、外科手術中に外科医が正中線マーカーハンドル1030を適切に位置合わせするのに役立つ位置合わせ特徴部1054を備えている。図77D,77Eを参照すると、正中線マーカー1000が正中線マーカーハンドル1030に固定されたとき、凹部1022,1024は、好ましくは、位置合わせ特徴部1052と一直線に並べられるとよい。] 図77B 図77D
[0157] 図77A〜77Cおよび図77Eを参照すると、プランジャー1042の近位端におけるU字状開口1048は、バネ1046によって、常時、後退位置に付勢されている。バネ1048の力を上回る力を加え、U字状開口1048を前進させ、外側シャフト1036の遠位端を超えて突出させるために、外科医は、フランジ1040を掴み、ノブ1044を正中線マーカーハンドル1030の遠位端1034に向かって付勢する。外科医がバネ1046の力を上回る力を加えると、プランジャー1042は、工具の遠位端1034に向かって移動し、これによって、U字状開口1048が外側シャフト1036の遠位端を超えて突出することになる。] 図77A 図77B 図77C 図77E
[0158] 図78A,78Bは、U字状開口1048が外側シャフト1036の遠位端を超えて前進する状態を示している。図78Aでは、プランジャー1042が常時後退位置にあるので、U字状開口1048は、工具1030の遠位端1034の内側に位置している。図78Bでは、プランジャー1042が工具の遠位端1034に向かって付勢されており、U字状開口1048は、工具の遠位端を超えて移動している。この時点で、正中線マーカーのボタン1018(図76B)がU字状開口1048内に挿入されるとよい。次いで、プランジャー1042は、このプランジャーを図78Aに示されている位置に戻すために、工具の近位端に向かって後退されることになる。この時点で、正中線マーカーのボタンはU字状開口1048内に捕捉され、これによって、正中線マーカーは、正中線マーカーハンドル1030の遠位端に連結されることになる。図77A〜77Cは、正中線マーカーハンドル1030の遠位端1034に固定された後の正中線マーカーを示している。] 図76B 図77A 図77B 図77C 図78A 図78B
[0159] 正中線マーカー1000が正中線マーカーハンドル1030の遠位端に固定された後、スパイク1014,1016(図76B)が、好ましくは、互いに向き合った椎骨間の椎間板に挿入されるとよい。] 図76B
[0160] 図79A〜79Dは、本発明のいくつかの好ましい実施形態による基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイドを示している。基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド1060は、近位端1062と、遠位端1064と、近位端1062におけるハンドル1066と、ハンドル1066の先端から突出しているシャフト1068と、シャフト1068の先端に固定されたヘッド1070と、を有している。] 図79A 図79B 図79C 図79D
[0161] 図79A,79Bを参照すると、シャフト1068は、好ましくは、略150°の角度をなしているエルボ1072を有している。このエルボによって、外科手術中にヘッド1070の視認性を高めるために、ハンドル1066をヘッド1070からずらして配置することを可能にする曲がったシャフトが得られることになる。] 図79A
[0162] 図79Dを参照すると、基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド1060のヘッド1070は、椎間腔内に挿入可能な先細になったノーズ部1074を備えている。先細になったノーズ部1074は、上椎体に係合するように構成された上面1076および下椎体に係合するように構成された下面1076を備えている。先細になったノーズ部1074は、上面1076を第1の椎体に係合させ、かつ下面1078を第2の椎体に係合させて、椎間腔内に挿入されるようになっている。ヘッド1070は、ヘッドの片側に沿って延在している第1の椎体停止部1080と、ヘッド1070の反対側に沿って延在している第2の椎体停止部1082を備えている。椎体停止部は、椎間腔内へのガイド1060の過度の挿入を阻止するために椎骨に係合するようになっている。] 図79D
[0163] 図79Cを参照すると、第1の椎体停止部1080は、先細になったノーズ部1074の上面1076から上方に延在する上端1084と、先細になったノーズ部1074の下面1078から下方に延在している下端1086と、を有している。同様に、第2の椎体停止部1082は、先細になったノーズ部1074の上面1076から上方に延在している上端1088と、先細になったノーズ部1074の下面1078から下方に延在している下端1090と、を有している。椎体接触部1080,1082のそれぞれの上端1084,1088は、先細になったノーズ部1074の上面1076から上方に略2mm延在している。椎体停止部1080,1082のそれぞれの下端1086,1090は、先細になったノーズ部1074の下面1078から下方に略2mm延在している。好ましい実施形態では、椎体停止部は、好ましくは、略2mmの高さを有している。椎体停止部の寸法が大きくなると、椎骨に孔を穿孔し、かつ基準ピンを該孔に挿入するときの基準ピンドリルガイド/基準ピン挿入ガイドの安定性が改善されることになる。] 図79C
[0164] 図79Bを参照すると、椎体停止部1080,1082の先端面1092,1094は、椎骨の外面と略適合する凹状曲面を有している。これらの凹曲面によっても、前述したようなガイド1060の安定性が高められることになる。] 図79B
[0165] 図79A,79Dを参照すると、ヘッド1070は、中心開口1098および長孔1100を備える第1の保護シース1096を備えている。第1の保護シース1096は、先細になったノーズ部1074の上面1076の上方に配置されている。ヘッド1070は、貫通する中心孔1104および長孔1106を有する第2の保護シース1102も備えている。] 図79A
[0166] 図79Dを参照すると、第1の保護シース1096および第2の保護シース1102によって、基準ピン孔が安全かつ効果的に椎骨に穿孔されることが可能になる。シース1096,1102は、ドリルビット、基準ピン、および/または駆動器具がシースに挿通されるとき、周囲組織を保護するものである。それぞれのシース1096,1102を貫通している開口1098,1104は、ドリルビット、スリーブ、および基準ピンを椎骨に形成された開口内に挿入させる基準ピンドライバを受け入れるようになっている。本発明は、どのような特定の作用理論によっても制限されないが、シースに設けられた長孔1100,1106によって、外科医が、椎骨に開口に形成するためにまたは基準ピンを該開口に挿入させるために用いられるドリルビット、基準ピンドライバ、スリーブ、および/または任意の工具の前進を視覚的に観察することが可能になることは、疑う余地のないことである。] 図79D
[0167] 図80A,80Bは、図79A,79Bに示されている基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド1060と共に用いられる段付きドリルを示している。段付きドリル1120は、近位端1124および遠位端1126を有するシャフト1122を備えている。近位端1124は、シャフト1122を回転させる器具と連結されるようになっている。段付きドリルの遠位端は、ドリルビット1128と、ドリルビット1128と停止フランジ1132との間に延在している段付き構造部1130を備えている。段付きドリル1120は、保護シース1096,1102(図79D)の開口1098,1104の内径と実質的に適合している外径を有する円筒面1134を備えている。] 図79A 図79D 図80A
[0168] 図81を参照すると、段付きシャフト1122の遠位端1126が保護シース1096の開口1098内に挿入された後、停止フランジ1132がシース1096に当接するまで、段付きドリルが前進されるとよい。段付きドリルが回転されると、ドリルビット1128が、基準ピンを受け入れる開口を椎体に形成することになる。] 図81
[0169] 図82は、ハンドルの前端から延在しているシャフト1142を有するドライバ1140を示している。シャフト1142は、その遠位端1144に開口を有している。遠位端1144の開口は、ネジ1146を有する基準ピン1145を受け入れるようになっている。ドライバ1140のシャフト1142は、椎骨に基準ピン1145を係留させるために、保護シース1096の開口内に挿入可能である。ドライバ1140のハンドルが回転され、基準ピン1145を椎体の開口内にねじ込むようになっている。] 図82
[0170] 図83は、本発明の他の好ましい実施形態による段付きドリル1220を示している。段付きドリル1220は、近位端1224および遠位端1226を有するシャフト1222を備えている。段付きドリルは、遠位端1226におけるドリルビット1228と、ドリルビット区域1228の直径よりも大きい第1の直径を有する第1の区域1230と、第1の区域1230の第1の直径よりも大きい第2の直径を有する第2の区域1232と、を備えている。] 図83
[0171] 図84A,84Bを参照すると、椎骨に開口を形成するのに用いられる基準ピンドリルガイド1260は、近位端1262および遠位端1264を有している。基準ピンドリルガイド1260は、ハンドル1266と、シャフト1268と、ヘッド1270と、を備えている。シャフト1268は、シャフトに略150°の角度をもたらすエルボ1272を備えている。ヘッド1270は、椎間腔内に挿入可能な先細になったノーズ部1274を備えている。このプラグは、椎体の互いに向き合った面間に挿入されるように構成された上面1276および下面1278を備えている。] 図84A
[0172] ヘッド1270は、該ヘッドの片側から突出している第1の椎体停止部1280と、該ヘッドの反対側から突出している第2の椎体停止部1282と、を備えている。第1の椎体停止部1280は、先細になったノーズ部1274の上面1276から上方に突出している上端1284と、先細になったノーズ部1274の下面1278から下方に突出している下端1286と、を備えている。第2の椎体停止部1282は、先細になったノーズ部1274の上面1276から上方に突出している上端1288と、先細になったノーズ部1274の下面1278から下方に突出している下端1290と、を備えている。図84Aを参照すると、第1の椎体停止部1280および第2の椎体停止部1282のそれぞれの先端面1292,1294は、椎骨の外面に適合する凹状曲面を有している。椎体接触部1280,1282のそれぞれの上端1284,1288は、先細になったノーズ部1274の上面1276から上方に略2mm延在している。椎体停止部1280,1282のそれぞれの下端1286,1290は、先細になったノーズ部1274の下面1278から下方に略2mm延在している。好ましい実施形態では、椎体停止部は、好ましくは、略2mmの高さを有している。] 図84A
[0173] 図85A,85Bを参照すると、基準ピンドリルガイド1260のヘッド1270は、第1の保護シース1296を備えている。第1の保護シース1296は、第1の保護シースを貫通している開口と、第1の保護シースの側部に形成された長孔1300と、を備えている。ヘッド1270は、第2の保護シース1302も備えている。第2の保護シース1302は、第2の保護シースを貫通している開口と、第2の保護シースの側部に形成された長孔1306と、を備えている。第1の保護シース1296および第2の保護シース1302のそれぞれの開口は、図83に示されている段付きドリル1220を受け入れるように設計されている。] 図83 図85A
[0174] 図85A,85Bは、第1の保護シース1296を貫通している開口内に挿入された段付きドリル1220を示している。段付きドリル1220は、第1の段付き区域1230と第2の段付き区域1232(図83)との間の肩が第1の保護シース1296の後端に係合するまで、前進可能となっている。段付きドリル1220が回転されると、ドリルビット1228が椎骨に開口を形成することになる。] 図83 図85A
[0175] 図86A,86Bは、本発明のいくつかの好ましい実施形態によって基準ピン用の開口が椎骨に形成される状態を示している。図86Aを参照すると、図85Aに示されている基準ピンドリルガイド1260の先細になったノーズ部1274が、互いに向き合った椎骨間の椎間腔に挿入されるようになっている。先細になったノーズ部1274は、椎体停止部1282が椎骨に当接するまで、椎間腔内に前進可能である。椎体停止部が椎骨に当接すると、ヘッド1270は、椎間腔内にさらに前進することができない。次いで、段付きドリル1220が、第1の保護シース1296の開口内に挿入され、椎骨内に前進し、これによって、椎骨に基準ピン開口が形成されることになる。保護シース1296の長孔1300によって、外科医は、椎骨内へのドリルビット1228の前進を視覚的に観察することができる。長孔1300は、骨内への基準ピンの前進を監視するために、用いられてもよい。] 図85A 図86A
[0176] 図87A〜87Dは、前述した図20A〜20Dに示されているドリルガイドとほぼ同様のフィンドリルガイド1314を示している。図87A〜87Dに示されているフィンドリルガイド1314は、ヘッド1370の両側から横方向に延在している椎体停止部1380,1382を備えている。図87C,87Dを参照すると、第1の椎体停止部1380は、先細になったノーズ部1374の上面1376から上方に延在している上端1384と、先細になったノーズ部1374の下面1378から下方に延在している下端1386と、を備えている。第2の椎体停止部1382は、上面1376から上方に延在している上端1388と、下面1378から下方に延在している下端1390と、を備えている。好ましい実施形態では、椎体停止部は、略2mmの高さを有している。図87Bを参照すると、第1の椎体停止部1380および第2の椎体停止部1382のそれぞれの先端面1392,1394は、椎体の外面に略適合する凹面を有している。椎体接触部1380,1382のそれぞれの上端1384,1388は、先細になったノーズ部1374の上面1376から上方に略2mm延在している。椎体停止部1380,1382のそれぞれの下端1386,1390は、先細になったノーズ部1374の下面1378から下方に略2mm延在している。] 図20A 図20B 図20C 図20D 図87A 図87B 図87C 図87D
[0177] 移植片を受け入れるために椎間腔を前処理する外科手術中、先細になったノーズ部1374は、第1の椎体停止部1380および第2の椎体停止部1382が椎体の外面に当接するまで、椎間腔内に挿入されている。第1の椎体停止部1380および第2の椎体停止部1382と椎骨との係合によって、工具のさらなる前進が妨げられることになる。次いで、前述したように、椎間腔を前処理するために、ドリル1322がヘッド1370の開口を通して前進されるとよい。]
[0178] 図88A〜88Dは、図21A〜21Dにおいて説明した鑿ガイドと同様の鑿ガイド1450を示している。鑿ガイド1450は、椎間腔内に挿入可能なヘッド1466と、ヘッド1466の第1の横面に設けられた第1の椎体停止部1480と、ヘッド1466の第2の横面に設けられた第2の椎体停止部1482と、を備えている。第1の椎体停止部1480は、ヘッド1466の上面から上方に延在している上端1484と、ヘッド1466の下面から下方に延在している下端1486と、を有している。第2の椎体停止部1482は、ヘッド1466の上面から上方に延在している上端1488と、プラグ1466の下面から下方に延在している下端1490を備えている。椎体停止部1480,1482のそれぞれの上端1484,1488は、ヘッド1466の上面から上方に略2mm延在しており、第1の椎体停止部1480および第2の椎体停止部1482のそれぞれの下端1486,1490は、ヘッド1466の下面から下方に略2mm延在している。椎体停止部は、好ましくは、鑿ガイドに横方向安定性をもたらすために、互いに向き合った椎体の外面に当接するようになっている。その結果、鑿ガイドは、略安定して適所に保持され、骨を鑿加工するステップ中、椎体に対して動かないことになる。] 図21A 図21B 図21C 図21D 図88A 図88B 図88C 図88D
[0179] また、図88Aを参照すると、鑿ガイド1450は、その近位端に設けられたハンドル1494と、ハンドル1494に形成された窪み1496と、を備えている。以下にさらに詳細に述べるように、窪み1496は、鑿を鑿ガイド1450の遠位端に向かって前進させるための追加的な空間をもたらすものである。] 図88A
[0180] 図89は、椎間腔内に挿入された後の鑿ガイド1450の遠位端のヘッド1466を示している。(椎体内に係留されている)基準ピン1464が、椎間腔に向かう鑿ガイドの前進を案内している。鑿ガイドの遠位端は、第1の椎体停止部1480および第2の椎体停止部1482が椎体の外面に当接するまで、前進されることになる。図22A〜22Dにおいて前述したのと同様の鑿1474が、鑿ガイドに連結されている。鑿1474は、その遠位端のノブ1475を叩くことによって、骨内に前進するようになっている。ハンドル1494の近位端に設けられた窪み1496によって、鑿1474を椎間腔に向かってさらに前進させることができる。最終的に形成される切口の深さは、鑿ガイドのハンドルに接触している鑿衝撃ヘッドによって制限されることになる。] 図22A 図22B 図22C 図22D 図89
[0181] 図90A〜90Dは、図25A〜25Dに関連して前述したサイザとほぼ同様のサイザ1508を示している。サイザ1508は、遠位端1512、上面1514、および下面1516を有している本体1510を備えている。本体1510は、サイザを互いに向き合った椎体間に挿入するのを容易にするために、遠位端1512と上下面1514,1516との間に延在している傾斜面1518,1519を備えている。サイザ1508は、アダプターシャフト1520と、アダプターシャフト1520に設けられた第1の突起1522Aおよび第2の突起1522Bと、を備えている。] 図25A 図25B 図25C 図25D 図90A 図90B 図90C 図90D
[0182] サイザ1508は、椎間腔内へのサイザの挿入を制限するための椎体停止部1524,1526も備えている。第1の椎体停止部1524は、基準ピン1145または他の工具用の隙間をもたらす窪みまたは切欠1525を備えている。第2の椎体停止部1526も、基準ピン1145用の隙間をもたらす窪みまたは切欠1527を備えている。上側傾斜面1518および下側傾斜面1519は、遠位端1512から略1mm延在している。傾斜面1518,1519は、略27°の角度をなしている。]
[0183] 図91A〜91Cは、図26C〜26Dにおいて説明したのとほぼ同様のハンドル1532を示している。図90A〜90Dのサイザは、ハンドル1532の遠位端に固定されるようになっている。図92A,92Bは、サイザ1508が連結されているハンドル1532の遠位端を示している。サイザ1508は、ハンドル1532の遠位端1530から延在している溝内に突起1522A,1522Bを摺動させることによって、ハンドル1532に取り付けられるとよい。図91Cを参照すると、サイザ1508がハンドル1532に連結された後、サイザ1508をハンドル1532に係止するために、回転要素1534を回転させるとよい。] 図26C 図26D 図90A 図90B 図90C 図90D 図91A 図91B 図91C 図92A
权利要求:

請求項1
2つの椎骨間の椎間腔の正中線を決定するためのアセンブリにおいて、ハンドルであって、外側シャフトと、前記外側シャフト内に配置されたプランジャーであって、一端に形成された開口を備えている、プランジャーと、を備えている、ハンドルと、十字状構造体を備えている正中線マーカーであって、第1の方向に延在している第1の有棘スパイクを有する第1の横方向延長部と、前記第1の横方向延長部から離れる方に延在している第2の横方向延長部であって、前記第1の横方向延長部および前記第2の横方向延長部は、第1の軸に沿って互いに真っ直ぐに並んでおり、前記第2の横方向延長部は、前記第1の方向に延在している第2の有棘スパイクを備えている、第2の横方向延長部と、第1の垂直方向延長部と、前記第1の垂直方向延長部から離れる方に延在している第2の垂直方向延長部であって、前記第1の垂直延長部および前記第2の垂直方向延長部は、第2の軸に沿って互いに真っ直ぐに並んでいる、第2の垂直方向延長部と、前記第1の方向と反対側の第2の方向に延在しているボタンであって、前記プランジャーに形成された前記開口内に配置されるようになっている、ボタンと、を有している、正中線マーカーと、を備えていることを特徴とするアセンブリ。
請求項2
前記第1の横方向延長部および前記第2の横方向延長部は、前記上下椎体間の椎間板の前面に適合する凹状曲面を形成していることを特徴とする、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項3
前記第1の垂直方向延長部は、第1の凹部を備えており、前記第2の垂直方向延長部は、第2の凹部を備えており、前記第1の凹部および前記第2の凹部は、前記の2つの椎骨に印を付けるための位置合わせ特徴部をもたらすようになっていることを特徴とする、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項4
前記プランジャーは、前記外側シャフトに対して移動可能になっていることを特徴とする、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項5
前記プランジャーは、前記正中線マーカーが前記ハンドルから取外し可能になる第1の位置と、前記正中線マーカーが前記ハンドルに固定される第2の位置との間で移動可能になっていることを特徴とする、請求項4に記載のアセンブリ。
請求項6
前記プランジャーは、前記第2の位置に付勢されていることを特徴とする、請求項5に記載のアセンブリ。
請求項7
前記プランジャーは、バネによって付勢されていることを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリ。
請求項8
前記正中線マーカーは、前記ハンドルに対して軸方向に固定されていることを特徴とする、請求項5に記載のアセンブリ。
請求項9
前記外側シャフトは、少なくとも1つの長孔を有しており、前記プランジャーは、前記少なくとも1つの長孔内に配置された少なくとも1つのピンを備えていることを特徴とする、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項10
前記外側シャフトは、位置合わせ特徴部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のアセンブリ。
請求項11
前記第1の垂直方向延長部は、第1の凹部を備えており、前記第2の垂直方向延長部は、第2の凹部を備えており、前記第1の凹部および前記第2の凹部は、前記位置合わせ特徴部に位置合わせされ、前記2つの椎骨に印を付けるための位置合わせ特徴部をもたらすようになっていることを特徴とする、請求項10に記載のアセンブリ。
請求項12
椎間板によって分離された互いに隣接する第1の椎体および第2の椎体に印を付けるための方法において、第1の有棘スパイクを有する第1の横方向延長部と、第2の有棘スパイクを有する第2の横方向延長部と、第1の凹部を備える第1の垂直方向延長部と、第2の凹部を備える第2の垂直方向延長部と、を備えている正中線マーカーを準備するステップと、前記第1の凹部が前記第1の椎体と真っ直ぐに並び、前記第2の凹部が前記第2の椎体と真っ直ぐに並ぶように、前記第1の有棘スパイクおよび前記第2の有棘スパイクを前記椎間板内に挿入するステップと、前記第1の凹部を用いて前記第1の椎体に印を付け、前記第2の凹部を用いて前記第2の椎体に印を付けるステップと、を含んでいることを特徴とする方法。
請求項13
前記第1の横方向延長部および前記第2の横方向延長部は、第1の軸に沿って互いに真っ直ぐに並べられ、前記第1の垂直方向延長部および前記第2の垂直方向延長部は、第2の軸に沿って互いに真っ直ぐに並べられることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
請求項14
前記挿入ステップは、前記第1の横方向延長部および前記第2の横方向延長部によって形成された凹曲面を前記椎間板に隣接して配置することを含んでいることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
請求項15
外側シャフトおよび前記外側シャフト内に配置されたプランジャーを有するハンドルに、前記正中線マーカーを取付けるステップをさらに含んでいることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
請求項16
前記取付けステップは、前記プランジャーに形成された開口内に、前記正中線マーカーに形成されたボタンを配置することを含んでいることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
請求項17
前記取付けステップは、前記プランジャーを前記外側シャフトに対して第1の位置に移動させることを含んでおり、前記第1の位置は、前記ボタンを前記開口内に配置させることを可能にさせる位置であることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
請求項18
前記取付けステップは、前記プランジャーを前記外側シャフトに対して第2の位置に移動させることを含んでおり、前記第2の位置は、前記正中線マーカーを前記ハンドルに対して固定することを可能にさせる位置であることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
請求項19
前記取付けステップは、前記第1の凹部および前記第2の凹部を前記ハンドルの位置合わせ特徴部に位置合わせすることを含んでいることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
請求項20
前記挿入ステップは、前記位置合わせ特徴部を前記第1の椎体および前記第2の椎体と真っ直ぐに並べることを含んでいることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
請求項21
椎間腔によって分離された互いに隣接する第1の椎体および第2の椎体を前処理するのに用いられる基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイドにおいて、ハンドルと、前記ハンドルに接続されたシャフトと、前記シャフトに接続されたヘッドであって、前記椎間腔内に挿入されることが可能な先細になったノーズ部であって、上面および下面を備えている、先細になったノーズ部と、前記先細になったノーズ部の第1の側に配置されており、前記上面の上方および前記下面の下方に延在している第1の椎体停止部と、前記先細になったノーズ部の第2の側に配置されており、前記上面の上方および前記下面の下方に延在している第2の椎体停止部と、第1の開口を備える第1の保護シースと、第2の開口を備える第2の保護シースと、を具備しているヘッドと、を備えており、前記先細になったノーズ部が前記椎間腔内に挿入されると、前記第1の保護シースおよび前記第2の保護シースは、基準ピン孔が前記第1の椎体および前記第2の椎体に形成されることを可能にし、基準ピンが前記第1の椎体および前記第2の椎体内に配置されることを可能にすることを特徴とする基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド。
請求項22
前記シャフトは、前記ハンドルを前記ヘッドと一直線に並んで配置させないために、エルボを備えていることを特徴とする、請求項21に記載の基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド。
請求項23
前記エルボは、150°の角度をなしていることを特徴とする、請求項22に記載の基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド。
請求項24
前記第1の椎体停止部および前記第2の椎体停止部は、前記上面から上方に少なくとも2mm延在しており、前記下面から下方に少なくとも2mm延在していることを特徴とする、請求項21に記載の基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド。
請求項25
前記第1の椎体停止部および前記第2の椎体停止部は、前記第1の椎体および前記第2の椎体に適合する少なくとも1つの凹面を形成していることを特徴とする、請求項21に記載の基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド。
請求項26
前記先細になったノーズ部は、互いに平行に形成された第1の表面および第2の表面と、互いに非平行に形成された第3の表面および第4の表面とを備えていることを特徴とする、請求項21に記載の基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド。
請求項27
段付きドリルが、前記第1の保護シースまたは前記第2の保護シース内に挿入されるようになっていることを特徴とする、請求項21に記載の基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド。
請求項28
前記第1の保護シースは第1の長孔を備えており、前記第2の保護シースは第2の長孔を備えていることを特徴とする、請求項21に記載の基準ピンドリルガイドおよび基準ピン挿入ガイド。
請求項29
椎間板移植片の上側要素および下側要素を保持するための移植片ディスペンサーにおいて、前記椎間板移植片の前記上側要素に係合する上アームと、前記椎間板移植片の前記下側要素に係合する下アームと、前記上アームおよび前記下アームを接続している中心支持体であって、前記上アームおよび前記下アームが互いに対して曲がることを可能にさせるようになっている、中心支持体と、前記上アームおよび前記下アームが互いに向かって移動することを阻止するために、前記上アームと前記下アームとの間に挿入されるようになっているクリップと、を備えていることを特徴とする移植片ディスペンサー。
請求項30
前記上アームおよび前記下アームは、前記椎間板移植片の前記上側要素および前記下側要素のそれぞれの歯を受け入れるための横方向ノッチを備えていることを特徴とする、請求項29に記載の移植片ディスペンサー。
請求項31
前記上アームは、長孔および第1のノッチを備えており、前記下アームは、第2のノッチを備えていることを特徴とする、請求項29に記載の移植片ディスペンサー。
請求項32
前記クリップは、上端および下端を有する本体を備えており、前記上端は、前記第1のノッチ内に配置されるようになっており、前記下端は、前記第2のノッチ内に配置されるようになっていることを特徴とする、請求項31に記載の移植片ディスペンサー。
請求項33
前記クリップは、前記本体から延在している突起を備えており、前記突起は、前記上アームの前記長孔内に配置されるようになっていることを特徴とする、請求項32に記載の移植片ディスペンサー。
請求項34
椎間板移植片を挿入するための挿入器工具において、第1の長孔を有する挿入器本体と、前記挿入器本体に一体に接続された挿入器ヘッドであって、第2の長孔と、第1の突起が延在している第1の内面および第1の椎体停止部を備えている第1のアームであって、前記第1の突起は、前記椎間板移植片の第1の凹部に係合するようになっている、第1のアームと、第2の突起が延在している第2の内面および第2の椎体停止部を備えている第2のアームであって、前記第2の突起は、前記椎間板移植片の第2の凹部に係合するようになっている、第2のアームと、上側位置合わせ溝と、下側位置合わせ溝と、を具備している、挿入器ヘッドと、を備えており、前記第1の長孔および前記第2の長孔は、第1の連続的な長孔を形成していることを特徴とする挿入工具。
請求項35
第3のアームおよび第4のアームをさらに備えていることを特徴とする、請求項34に記載の挿入工具。
請求項36
前記第3のアームは、前記椎間板移植片の第3の凹部に係合するように構成された第3の突起を備えており、前記第4のアームは、前記椎間板移植片の第4の凹部に係合するように構成された第4の突起を備えていることを特徴とする、請求項35に記載の挿入工具。
請求項37
前記挿入器本体は、第3の長孔を備えており、前記挿入器ヘッドは、第4の長孔を備えており、前記第3の長孔および前記第4の長孔は、第2の連続的な長孔を形成していることを特徴とする、請求項36に記載の挿入工具。
請求項38
前記第1のアームおよび前記第2のアームは、互いに対して移動することが可能であり、前記第3のアームおよび前記第4のアームは、互いに移動することが可能であることを特徴とする、請求項37に記載の挿入工具。
請求項39
前記第1の連続的な長孔は、第1の開口に連通しており、前記第2の連続的な長孔は、第2の開口に連通していることを特徴とする、請求項38に記載の挿入工具。
請求項40
前記第1の位置合わせ溝および前記第2の位置合わせ溝は、互いに対してテーパが付されていることを特徴とする、請求項34に記載の挿入工具。
請求項41
挿入工具ハンドをさらに備えていることを特徴とする、請求項34に記載の挿入工具。
請求項42
前記挿入工具ハンドルは、前記挿入工具ハンドルを貫通しているプランジャーロッドを備えていることを特徴とする、請求項41に記載の挿入工具。
請求項43
前記プランジャーロッドは、前記プランジャーロッドを前記挿入工具ハンドル内において移動させるための接触面を有するノブを備えていることを特徴とする、請求項42に記載の挿入工具。
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